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RSリベリオン・セイヴァ―
リベリオン・セイヴァー2 第一話「正義の味方」
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カと見える。もしや、ロボットか?
その、ロボットは膝を落として倒れ、爆発した。それなりに激しい爆風が周囲を飲み込む。
「俺が……やったのか?」
『ふぅ……どうにか、切り抜けたようだな? 了』
「そ、それよりもこれは何なんだよ!?」
『たわけ! それはこっちの台詞じゃ! 勝手に、ワシのとこから凱錬(がいれん)を持ち出しおって!!』
「が、凱錬……・?」
このガントレットの事か? しかし、先ほどはこいつのおかげで命が助かった。感謝しつつも、俺は凱煉を両腕から取り外そうとしたが…・…
「なんだ!?」
途端、凱煉は急に光りだしたと思えば俺の両腕へ溶け込む様に消えてしまい、残されたのは両腕の素手だけだった。
『了……やはり、おそかったか?』
何やら爺ちゃんがそう言う。俺はそれに慌てながら問う。
「どういうことだよ!?」
『そのままの意味じゃ。RSは手にしたものをふさわしき主人と認めてその体内に溶け込んで主と一体化することができるのじゃ。だが、ISの適性を持った人間に対しては拒絶反応を起こしてRSは起動しないがな』
「……」
俺は今一度自分の両手を見つめた。この凱煉との出会いが、俺にとって何らかの運命的なものを引き寄せるやもしれないと……

その後、俺は家に戻って爺ちゃんにお説教を受けた。だが、こうなってしまった以上は仕方ないと爺ちゃんは頷くと、彼はその後、電話で誰かへ連絡を取り始めた。何やら気まずい雰囲気だ。まるで、俺が何か罪を犯しちまった気分だ。
それから数時間の沈黙が流れた。爺ちゃんは相変わらず表情を険しくさせて、俺を睨むように見つめている。いや、睨んでいるに違いない。だって、俺が軽い気持ちで爺ちゃんの大切な発明品をクスねちまったんだから……
それから、沈黙の間が終わりを迎えて我が家にある来客が訪れた。白衣を羽織い、青い髪で眼鏡をかけた若い青年である。
「やぁ……君が、了君だね?」
「あ、ああ……そうだけど? あんたは?」
「申し遅れた。僕は、エリア14の統括者をしている魁人・セカンドだ……」
「え、エリア14!?」
「それでは、九蔵博士?」
「うむ、よろしく頼む……」
俺は腰が抜けるほど仰天した。エリア14といったら、日本で最も治安のわるい居住エリアじゃないか? いや、下手すりゃあ、そこは日本とは別世界なんだと思った方がいい……
そんな「魔界」を取り仕切る統括者がどうして爺ちゃんと知り合いなんだ? いや、そもそも俺はこれまで爺ちゃんの本職が発明以外しか知ることはなかった。いろいろな発明をしているから、何を専門かもわからない。
「……では、了君? ついてきてくれ?」
「あ、あの……! どこへ!?」
「安心したまえ? 君をエリア14へ連行しようなんてことは考えていないからさ? 君をこれから日本支部の要塞へ連
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