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RSリベリオン・セイヴァ―
リベリオン・セイヴァー2 第一話「正義の味方」
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対的悪」、「悪の怪人」、としか思っていない。また、女尊男卑の象徴ともいえる、IS学園はもろ「悪の組織の本部」として捉えている。
いや、それ以前に俺を嫌う女はみんな「悪の怪人」なんだ。小さい頃から身近に自分を支え続けてきた存在は特撮などに登場する「変身ヒーロー」だ。それを見ながら育った俺は、自然と劇中に出てくる悪い怪人を、自分を苦しめる、女尊男卑に染まった女たちに重ね合わせていた。
「……」
いつか、きっと俺に強い力が手に入れば……あんな物、ぶっ壊して世の中を平和にしてやれるのにな……
今は無理でも、爺ちゃんがきっと作ってくれる、こうみえていつも爺ちゃんにお願いしているんだけど、爺ちゃんは相変わらずのスルー……
そして、ついにしびれを切らして、俺はコイツをかっさらった!
「……」
しかし、一見ただのビー玉にしか見えない代物だ。もしかすると、何らかの機械に使うために作られた動力源のコアかもしれないな。ガムシャラになって盗んでくるんじゃなかった……
なら、ハズレを引いてしまったかもしれない。
「やれやれ、あとでバレないよう返しておかないとな?」
溜息をついて、俺はビー玉を懐へしまい込んだ。
その後、俺はよく通う御なじみのガラクタ置き場へと向かった。そこは、誰も寄せ付けない危険区域であることから、俺以外は誰も近寄ろうとはしない。
俺は、そこらへんに転がり埋もれるガラクタを慣れた手つきでガサゴソと漁り始めた。
半壊し、汚れた冷蔵庫やグニャグニャに曲がりくねった自転車、どれも使えるものはない。今日こそは金目になる物を掘り出さないと、あと少しで欲しいDVDが手に入るんだ!
「劇場版セイバージャスティス」のDVDだ。コイツは、数ある特撮物の劇場シリーズの中で名作として呼び名が高い作品なのである。その後の他作品や続編であるジャスティスライダーもその影響を受けて、やや話の濃いい内容になっているのだ。
早く、手に入れて早速隠れ家で見たいものだ。
「……あ!」
そのとき、ガラクタを漁る最中にふと目についた物が見つかった。傷も汚れも目立たないワンセグである。
「こ、こいつは……!」
俺は、それが金に換えられる代物だとすぐに見抜くと、歓喜に飛び上がった。
「いよっしゃあー!」
何度も確認し、どこも異常がないことを確認する。なんと、電源を入れればまだ使えるのだ。こいつは、予想以上に良い値段がつくだろう。
案の定、千円ほどで買ってくれた。元がブランドのメーカーらしく意外と値を付けてくれた。
これで、欲しかったDVDが手に入る! 金を受け取ったら即行に近場の書店へ向かった。
書店では、本を中心にDVDやゲーム、CDなどが売られている大型店舗だ。ゲームやCDの店頭PVが甲高く鳴り渡る中を速足でいき、周囲に目がいくことなくDVDコーナーへたどり着い
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