遺体のない葬儀編-4-
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「断罪者つーのは、罪を犯した罪人が闇病になる前に首を刎ねちまう職業の人のこと。
闇病は大体、犯罪者がなりやすい病だからね。だから罪人処刑を兼ねて、首を刎ねるんだよ。
まあでもたまに――」
何処か遠くを見つめるような瞳で
「――闇病患者を斬ることもあるけどね」
ゾクリと血の気が引いた。
リアは面倒くさそうに、大儀そうに、人が人を殺める行為を平然とそれを語ったからだ。
断罪者であるリアにとって罪人の首を刎ねることは当たり前のこと。ごく当たり前の日常的な風景の一コマなのだ。
聞いてもいないのに、人を斬るのって結構な力仕事でねーと断罪者としての苦労話を始める彼に、ルシアは嫌悪感を感じらずにはいられなかった。
そしてこの言葉をかけずにはいられなかった。
「ヨナを――妹を殺すつもりですか?」
と、聞かずにはいられなかった。
リアはニヤリと口角を上げると
「時と場合によっちゃあね。それも致し方無いかもね」
答えた彼の表情は悪魔のような不敵な笑みだったという。
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