暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
1891話
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 だが、それでも荒垣がどのような思いでいるのか、そしてどのような状況なのかは、知っておく必要があるだろう。
 勿論切り捨てるとかそっちの方向ではなく、こちらの戦力してどうにかする方向で考える為に、だ。

「……けっ」

 結局荒垣が口にしたのはそれだけでしかなく、この話題はこれで終わりとなる。

「どうしたの? 何かあった?」

 戦いが終わって息を整えていたゆかりが、俺に近づいてきてそう尋ねる。

「いや、何でもない。ただちょっと今日のタルタロスの探索が終わった後で、ゆかりにも時間を作って貰おうと思ってな」
「私に? ……分かったわ。アクセルの様子を見てる限り、どうやらふざけ半分とか、そういう感じじゃないみたいだし」
「お前、俺を一体どういう風に見てるんだ?」
「あら、教えて欲しいの? なんなら私が今までアクセルをどう思ってきたのか、それこそ思う存分教えてあげてもいいけど」

 満面の笑みを浮かべてそう告げてくるゆかりに、俺が出来るのは話題を逸らす事だけだ。

「取りあえずタルタロスの探索が終了した後で時間を取るって事は決まったんだから、今日の探索はそこまで深くやる必要はないな。この17階の様子をざっと見るだけでいいだろ」
「そうね。出来れば小ボスの所まで行きたかったけど……それはちょっと難しいでしょうね」

 小ボスを倒せば、この階層にあるだろう一方通行のターミナルではなく、双方向のターミナルを使う事が出来るようになる。
 そうなれば、明日以降の探索をする時はその階層から出来るからある程度の余裕を持って攻略が出来るのだが……基本的に小ボスのいる場所はランダムであり、それでいながら数階くらい先になる。
 あくまでもおおよそであって正確ではないが、大体5階層で1匹の小ボスがいるのが、今までのパターンだったのだから。

「じゃあ、とにかく進むか。新たなシャドウに、新たな宝箱。その辺りを中心にしてな」

 そう言いながら、俺は歩き出すのだった。
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