第一章 邂逅
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あ…でもこれから1年生も入るし問題ないでしょ」と話してると隣の席から
「ねえねえ、もしかして吹奏楽部の話?」
「うん…そうだけど…」と恐る恐る返事をする。
「私も吹部入る予定なの!経験者?あ、ごめん私は小松ひかる」彼女は窓際の一番後ろの席である俺の右隣の席の小松ひかる、女の子の中でも小さめでショートヘアのいかにも元気っ娘という感じだ。
「そうだよ!俺は櫻井宗人でこっちが神木拓海、小松さんはなんの楽器担当するん?」勝手に紹介されてしまい、どうもと会釈する。
「これからよろしくね!私は中学でもフルートやったからフルート希望やねん。2人は?」
「俺はトロンボーン希望で拓海は…」
「ユーフォ希望やな」と即答すると小松さんはほうほうと頷く。
「なあ良かったら明日一緒に部活見学行かん?」
「そうやなせっかくだし一緒に行こか!」と、少し打ち解けたところで担任が教室に入ってきた。それからLHRが始まりクラスメイトの自己紹介から学校のこと、プリントの配布などがありそうこうしてるうちに終業のチャイムがなった。
LHRが終わるなり小松さんは
「なあなあ神木君せっかくやし連絡先交換せえへん?」と話してきたので
「お、いいよ!じゃあこっちがQRコード映すわ」
「ありがとう!私急ぐから櫻井君に連絡先教えといて、じゃあまた明日!」
「おっけい!了解」と返すと手を振って早々に教室を出て行った。
その入れ替わりで宗人がやってきて
「何話してたん?」
「あ〜連絡先交換してた、急ぎの用事があるから宗人にも教えといてって」
「へ〜そっか、1日目から女の子の連絡先聞けるなんてツイてるな」
「まあでも吹部入ったらどうせいっぱい聞けるよ多分…。」ガハハと笑う。
この日は部活見学もなく特にすることもなかったのでそのまま帰ることにした。
翌日
今日も授業という授業もなく委員長や委員会、係など半日かけて決めた。その後はLHR中に少し話して仲良くなった俺の前の席の小野と宗人の3人で昼ご飯を食べた。食べ終わり談笑していると「そろそろ音楽室行く?」教室の外から小松さんの声が聞こえてきたのでもうそんな時間かと思い、小野にまた明日と告げ教室を出た。
音楽室の前、「あーなんか緊張してきたー」と棒読みで言ってる宗人を無視して扉をノックして「失礼しまーす…」と遠慮がちに挨拶すると「お!待ってたで1年生!君たちが最初の見学者や」とよく通る声をした3年生の先輩が迎い入れた。
「ちょっと優子1年生そんなビビらすなや」
「はぁ?別にビビらせてへんわ」
2人の先輩が言い合いしてる途中小さな声で
「おい!あのポニーテールの先輩リボン配ってた人やんな」と耳打ちしてきたので首を縦に振って肯定した。
「あーごめんごめん、うちは吹奏楽部の部長の吉川優子って言うねんよろしく」
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