第三十四話 アンネローゼ怒る
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スハウゼン子爵令息のマンセル・フォン・グリンメルスハウゼン准将だ。
彼は荷物のお目付役らしいので。
本来の作戦を立てるのは、若干24歳なれど小官よりよほど出来の良い大尉である。
数日前彼に会い話を聞いて自分より遙かに優れた人物で有ると知って、
全般的な作戦指揮を任せる気になった。
晴れの舞台だ皇帝陛下と皇女殿下臨御の中の出立とは、まさに末代までの譽だ。
皇帝陛下必ず送り届けます。
■オーディン 宇宙艦隊第2宇宙港 テレーゼ・フォン・ゴールデンバウム
ケッセリング少将の艦隊を見送りながら、寒さに震えて耐えてます。
此で種は蒔きました、後はどう育つか楽しみですね。
帝国暦478年11月1日
■オーディン ノイエ・サンスーシ グリューネワルト伯爵夫人邸
アンネローゼ・フォン・グリューネワルト
今日弟とジークがやってくる、
皇帝陛下の思し召しで年4回だった面会日が年12回に増えてとても嬉しいわ、
陛下が私たち姉弟をよく思っていてくれるのはありがたい事です。
けれど今日はラインハルトに一言言わなければ成りません、
陛下のお陰で放校処分だけは撤回して頂いたそうですので、
此から暴力を振るわない様にきつく叱らなければいけません。
ジークはラインハルトに迷惑しているのでは無いでしょうか、
あの子は優しい子ですから、巻き込まれているのではないのかと。
ラインハルトとジークが来たようですね。
「姉上」
「アンネローゼ様」
無邪気に来ていますが、今日はお説教です。
「ラインハルト貴方は学校で暴力ばかり起こしているそうですね!」
「姉上いきなりなんですか」
「アンネローゼ様ラインハルト様はアンネローゼ様の為に」
「ジーク今は黙りなさい」
「姉上??」
「私があなた達が学校で孤立し暴力沙汰ばかりで、
放校処分寸前だと聞いてどれだけ悲しんだか判りますか!」
「しかし奴ら姉上の悪口を」
「お黙りなさい!」
「悪口を言われたからと暴力振るう人がいますか、
私は貴方をそんな子に育てた覚えはないです」
「良いですかラインハルト此からは暴力は止めなさい、
そうしないと今度こそ放校処分になってしまいますよ」
「姉上」
「今回の事も皇帝陛下が事態の打開を図ってくださらなければ、放校処分だったのですよ」
「・・・・・・」
「貴方が虐められる原因が爵位がないと言う事だからと、
陛下が貴方に男爵を授けてくれるのですよ」
「・・・・・」
「ラインハルト様が男爵に」
「姉上」
「ジークもラインハルトに迷惑しているのなら教えてね」
「アンネローゼ様その様な事は御座いません」
「じゃあこの話はおしまいね、シュホ
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