第三十四話 アンネローゼ怒る
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」
「普段は裏方をさせておりますからな、このような時こそ役にたちましょう」
なるほどね裏の仕事か流石だね。
「ケッセリング少将だと作戦に問題が有る可能性があります」
「ではケスラー如何致す」
「参謀に全体を見下ろせる者を付ける事でございます」
「ふむ誰か心当たりでも居るのか」
「はっ小官が4年の時ルームメイトだった2期下の、
エルネスト・メックリンガーという者で有れば役に立つかと」
えーーー芸術家来たー!
「してその者は今何処に居るのじゃ」
「統帥本部作戦課に配属されております」
「ではシュタインホフとエーレンベルクに連絡し艦隊へ配属させよう」
「御意」
メックリンガーがゲットできるチャンスかな、
けど取りあえずケスラーの知り合いならいずれ引っ張れるでしょう、それよりは門閥貴族だね。
「所でブラウンシュバイツ公とかの門閥貴族の方々に正式に発表するのは叙勲式で良いのですよね?
噂が流れて混乱は無いのでしょうか?」
「テレーゼ様其処はお任せ下さい。噂とは少しの真実に多くの嘘を混じらせれば必然的に霞む物でございます」
「なるほど、ケスラーに任せておけば心配ない訳ですね」
「そういうことじゃの」
「品物は既に輸送艦に積み込みを終了しておりますので、明日出立いたします。」
「海賊や海賊に扮した者達への対処は如何ですか?」
「千隻の護衛艦隊を用意いたしました」
「なるほどね、イゼルローンまで40日ですね、
着くのは12月10日ぐらい其処からエル・ファシルまで4日と言うところですね」
「そうでございます、受け渡しは不慮の事故等を考えまして12月20日前後を予定しております」
そうするとユリアンが16日でイゼルローンハイネセン間を移動しているから同じぐらいだとして、
1月10日前後にハイネセンに届くか、何処かで中を調べて10日ぐらいはよけにかかるとしたら。
エコニアには10日ぐらいでギリギリ1月中には届くな。
「楽しみですね俘虜の皆が喜ぶでしょうね」
「そうですな」
「そうじゃの」
帝国暦478年11月1日
■オーディン 宇宙艦隊第2宇宙港 レオポルド・フォン・ケッセリング
皇帝陛下から絶大の信頼を受けて小官は今日宇宙へと旅発つ。
叛徒共に囚われいる同胞の為に陛下自ら救恤品を下賜なさるとは、
なんと陛下はお優しいのであろう、その輸送の任に小官を抜擢して頂くとは一生の譽だ。
陛下自ら小官に対して『ケッセリング、卿に叛徒に囚われている者達への救恤品を届ける指揮官を任せる』とお言葉を頂いたのだ。
我がケッセリング家末代までの譽だ。
陛下のご心配もお聞きし絶対に海賊達から守り抜こうと肝に決めた。
小官の参謀長には陛下の嘗ての侍従武官グリンメル
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