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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica7-Bそうだ、合宿へ行こう〜Creator〜
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た。

「あーえっと・・・ごめん、判らない」

「そうか。・・・ふむ」

「無茶なこと言って・・・ごめん」

ルシルさんに謝ると、「あっはっは!」って大きな声をあげて笑ったかと思えば私の頭をポンポンと優しく叩いて撫でた。ポカンとしてると、「この程度、無茶でもないよ」って微笑んでくれた。

「無茶というのは、Sクラスの魔導師を完全無力化できるレベルのAMFに覆われた敵陣地に突っ込んで、敵にバレずに拉致された要人を救出せよ、だ」

Sクラス。S−、S、S+の3ランクを纏めて呼ぶ際に使う言葉だ。ルシルさんやシャルさん達はSSクラスの騎士だから、完全には無力化されないだろうけどやっぱり「うわぁ、無茶だね、それは・・・」って同意した。

「だとさ、シャル」

「誰も、突っ込んで、なんて指示してないんだけどね」

「それで、結局どうしたの?」

「うちの隊には穴掘り名人が2人も居るからな。地中にトンネルを掘って、真下から攻めた」

「それを聞いたら、ミヤビはともかくルミナにボコられるよ」

「まぁ聞かれたらな。とにかく、ちょっと待っていてくれ」

――我を運べ(コード)汝の剣翼(アンピエル)――

ルシルさんの背中から蒼く輝く剣状の翼が12枚と展開されて、一瞬にして遥か上空へと飛び上がった。そしてすぐに戻って来て、「ただの山だった」って言ってまた、「うーむ」って呻いた。

「火山が近ければ火山性温泉(アタリ)を引きやすいんだが、非火山性温泉を狙いに行くか。ルーテシア。源泉は家から遠くても構わないか?」

「あ、うん。源泉から家の近くまで引けるように何とかするから」

出来れば近くが良いかな。でも高望みはしない。ルシルさんが片膝を付くと、「どれどれ。我が手に携えしは確かなる幻想」って呪文を詠唱しながら両手を地面に付いた。それから移動しては両手を付くっていう動作を繰り返すルシルさん。それに付いて回る私たちだったけど、家の裏にある森林の中に入ったところで「この辺りだな」ってルシルさんが頷いた。

「何か判ったの、ルシル?」

「超音波を地中に発して、水脈を探していたんだが・・・。ちょうどこの真下にあるな」

ルシルさんが足元の地面を蹴った。私は「そんな事も出来るんだ〜」ってルシルさんの万能感に改めて驚いた。

「後は掘るだけだな。・・・ザフィーラの破城の戦杭か、はやての冥府の螺旋槍か、だな」

「呼んで来ようか?」

「・・・いや。俺の複製で済ませよう。我が手に携えしは確かなる幻想」

――冥府の螺旋槍(ヴルフシュペーア・デア・ウンターヴェルト)――

ルシルさんの詠唱の後、私たちの頭上にすごく大きなドリル状の岩が造り出された。そして「ジャッジメント」の号令の後、ゆっ
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