62 運動場(グラウンド)
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が質問した。
「そうですね・・・」
「外の公園に集合させて練習するといいよ!昨日5組はそうしてたよ。ね、橿田さん?」
本郷が5組の橿田ひろ子に聞いた。
「うん、女子も男子も公園でやったよ」
「それでは、こうしましょう。校庭および体育館で練習できるクラスを日によって変え、使えない日は外の公園などで練習するということにしましょう!先生方、如何でしょうか?」
丸尾が先生方に答えを求めた。先生方も反対意見はなかった。こうして次にいつの日にどのクラスが入れるかを話し合った。
パス練習の後、男子はそれぞれの弱点を補うための練習をしていた。藤木はボールへの反応をよくするためにケン太のシュートを受けていた。しかし、うまく取ることができない。
「藤木君、ボールを取るには前に出るんだ!当たるのを怖がるな!」
「あ、うん!」
藤木はケン太の言われたとおりに体を前に出してボールを止めようとした。ケン太がシュートを放つ藤木はキャッチしようとする。その時、ボールは完全には取れなかったが、前に弾くことはできた。
「と、止めた・・・」
藤木はケン太のシュートを止めたことが己でも信じられなかった。
「藤木君、いいぞ、その調子でいけるぞ!」
「うん・・・、ありがとう!」
藤木はその後もシュートを3つほど止めた。
女子達は教室で今後の練習についてのミーティングをしていた。
「それじゃあ、体育館が使えなかったら朝練もやるってこと?」
みぎわが聞いた。
「私はいいと思うわ。別の用事で放課後行けない人はむしろそうした方がいいわよ」
城ヶ崎は賛成していた。
「そうね、みんなが上達して、自分だけ遅れをとるのも嫌よね」
みぎわもいい考えだと思った。
「よし、じゃあ、そうしよう!」
まる子が明るく言った。
「分かったよ、皆遅刻するんじゃないよ!」
前田が皆に命令するように言った。皆は静まってしまった。殆どは何で前田が仕切るのかが気に食わなかった。
丁度休み時間が終わり、サッカーをしていた男子達、そして丸尾と戸川先生も同時に戻ってきた。
「皆さん、いいニュースです!」
丸尾はそう言って皆に席に着かせた。
「只今会議を行いました所、放課後体育館および校庭はクラスで順番で使えることになりました!なお女子の皆様、本日はズバリ、貴女方が体育館を5組と合同で使えることになりました!男子は本日は2組と5組が使いますのでズバリ、外の公園で練習するといいでしょう!」
「やったー!」
「昨日の体育館裏は狭かったから広々とやれるわ!」
リリィは喜んでいた。
「良かったね、リリィ!」
藤木はリリィにめでたく思って言った。
こうして放課後になり、4組の女子は体操着に着替えた後、体育館へと集合した。なお昨日出ら
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