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転生とらぶる
ペルソナ3
1890話
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…けど、さっきも言った通り、もう15階のシャドウが相手だとゆかりの訓練相手としては色々と不足なんだよな」
「いいから、行きましょうよ。誰かさんのせいで少し気が立ってるから、そういう意味では丁度いい相手だわ」
「……シャドウに八つ当たりをするってのは、正直どうかと思うけどな」
「誰のせいだと思ってるのよ! ……まぁ、いいわ。それより、そんな訳で今日はタルタロスに向かうから、そのつもりでいてね。もしかしたら、16階の封印が解けている可能性もあるし」
「そんな都合良く……」





「……封印が解けてるよ」

 目の前の光景に、俺はただ唖然と呟く事しか出来なかった。
 そんな俺の横では、ゆかりも驚愕の表情を浮かべて封印のあった場所を見ている。
 境内でゆかりとの一時を楽しんだ後、影時間になって俺とゆかり、荒垣といういつもの3人でタルタロスにやって来たのはいいのだが、神社での会話を覚えていたのか、ゆかりが16階に行ってみようと言ってきた。
 それは、半ば意地での言葉だったのだろうが、そう言えばここ最近16階の様子を見てはいなかったし……という事で、一応という感じでやってきたのだが……まさか、本当に封印が解けているとは思ってもいなかった。

「なぁ、アルマー。この封印、いつ解けたと思う?」

 荒垣がそう尋ねてくるが、俺に出来るのは首を横に振って分からないと口にするだけだ。

「ここ最近16階には来てなかっただろ。その間に解けたのだとすれば、それこそかなり前に解けていた可能性もある。……個人的には、一昨日のイレギュラーシャドウの一件が関係してるんじゃないかと思うんだが、特に何か証拠がある訳でもないし」

 まぁ、イレギュラーシャドウが出るのは恐らく満月という仮説はある。
 その仮説によれば、次のイレギュラーシャドウが姿を現すのは、恐らく来月の8日。
 それまでに、また封印のある場所までタルタロスを攻略していき……そして来月のイレギュラーシャドウを倒してからその階層の封印が解けていれば、話は決まりだろう。
 そう説明すると、荒垣は面倒臭そうに封印の解けた階段に視線を向ける。

「となると、また暫くタルタロス漬けの日々が始まるのかよ」
「そうなるな。けど、安心しろ。さすがに毎日連続でってつもりはないから。そんな真似をすれば、疲れて身体を壊すかもしれないしな。だから、1日タルタロスに挑んだら、次の日は休みとかにする予定だ。週休3日や4日と考えれば、そう悪くないと思わないか?」
「……どんな屁理屈だ、それは。まぁ、いい。俺もタルタロスについてはこのままにしておけねえと思わないでもないしな。それで? 今日はどうするんだ?」
「上の階層に向かうさ。それでいいよな?」
「当然でしょ」

 ゆかりが俺の言葉に即座に
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