第5章:幽世と魔導師
第135話「京での戦い・後」
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け取った情報を、葵は話す。
「なるほど。帝の奴、そんな事を…」
「あれ?アリシアちゃん達の心配は?」
「そんな軟に鍛えたつもりはないからな。何、油断しなければ大丈夫だろう。クロノも見ている事だからな」
「ええ。葵だってそこまで心配はしていないでしょう?」
「まぁね」
アリシア達はしっかりと鍛えておいた。
まだ不安な点はあるが、それは僕らから見た場合だ。
陰陽師としてなら、三人が揃っていれば十分すぎる強さになる。
「……優輝。もしかして以前言っていた“予感”って…」
「…ああ。十中八九、これの事だろうな…。事実、この時点でアリシア達がいなければ被害が増えていただろう」
でも、これはまだ些細とも言える程だ。
日本中がこうなっている事に対し、予感が働いていたのなら…。
「…あまり、“予感”について考えない方がいいか」
「……ええ。無駄な推測は、その場での判断を鈍らせるわ」
どの道、まだまだ事件は解決していない。
「それより、司が警察に対する説明から逃げたらしいが…」
「…変な誤解がされていなければいいのだけど…」
「さっきの退魔士の連中が警察に説明していれば助かるけどな…」
しかし、そうだとしても情報が行き渡るのに時間がかかるだろう。
何せ、日本中が同じ状況であるならば、情報も滞ってしまう。
「……士郎さん達からも情報を流している。何とかして連携が取れればいいんだけどな」
「戦闘は私達で、避難や誘導は警察という感じね」
「ああ」
ただでさえ戦闘できる人数が足りない。
それなのに、一般人を助けるのに戦力を割いていたら勝てる勝負も勝てない。
「……目下の問題は大門の守護者がどこに行ったか…だな」
「魔力を持ってないから、管理局だとサーチャーで地道に探すしかないんだよね…」
「私達もそれなりに近くないと察知できないわ。……いえ、蓮が気づけなかった時点で、私達も気づけるかどうか…」
時間をあまりかけるべきではないのに、時間が掛かってしまっている。
……何とか、しないとな…。
「とにかく、京都は大門がある以上、他の門を閉じた所で安全にはならない。……できれば、住民には避難していてもらいたいが…」
「幸い、京都は狭い訳じゃないから、大門から離れた場所にいてもらいましょ」
「そうだな」
とりあえずは、まず合流だな。
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