第5章:幽世と魔導師
第135話「京での戦い・後」
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「―――掛かったな」
―――導王流壱ノ型奥義“刹那”
九連撃の攻撃に対し、九連撃のカウンターを決めた。
元々少しだけ浮いていた玉藻前を吹き飛ばす。ダメージも大きい。
「終わりね」
―――“弓奥義・朱雀落”
そして、トドメの椿の矢が突き刺さり、玉藻前は焔によって燃やされる。
「……随分としぶとかったな」
「ええ。……以前もこれぐらいだったわ」
ぐったりと倒れ込んだ玉藻前を確認して、そう呟く。
………いや、待てよ…。
「なんだこの妖気…!?」
「っ、優輝!玉藻前の所に石が…!」
―――殺生石を掲げ―――
「まずい!殺生石だよ!特大の呪いが来る!」
最後の力を振り絞ってか、玉藻前がとんでもない妖気を放つ石を掲げた。
…その瞬間、呪いの力が振り撒かれた。
―――“永世滅門”
「椿!」
「ええ!」
「二人共あたしの後ろに!」
―――“扇技・護法障壁”
―――“刀技・金剛の構え”
椿と共に障壁を幾重にも張り、葵が僕らを庇うように前に立つ。
「ッ………!!づぅ………!!」
「くっ……!」
「ぁぁっ……!」
そして、呪いを耐え切ろうと、その衝撃波を受け止めた。
「………二人共、無事…?」
「…なんとかな…」
「こっちも大丈夫よ…」
咄嗟の防御とは言え、三人で協力したため何とか凌ぎきれた。
「玉藻前は……今ので完全に力尽きたか…」
「火事場の馬鹿力みたいなものだったね…」
今度こそ力を使い果たしたらしく、玉藻前は動かなくなっていた。
とりあえず、霊力を纏わせた剣群で突き刺して置き、完全にトドメを刺した。
「周辺は…よし、何とか大丈夫か」
「優ちゃんが山の上に誘導してくれたおかげで被害が少なく済んだね」
「流れ弾対策だったとはいえ、運が良かったわね」
殺生石の呪いは周辺にも被害を出した。
しかし、山の上に僕が押しやったおかげか、街に被害は出ていなかった。
「これで封印……っと」
「玉藻前はこれで何とかなった。他はどうなんだ?」
「ちょっと確かめてみるね」
僕は司に、葵はクロノに念話を試みる。
その結果……。
「どうやら、向こうもちょうど酒呑童子を倒したようだ」
「こっちも同じ情報。これで危険な妖三体は倒し切れたね」
司と奏の方はともかく、なのは達はもっと時間がかかると思っていたけどな…。
なのは達も、日々成長している訳か。
「後は……」
「あ、街の方だけど、そっちは……」
クロノから受
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