第5章:幽世と魔導師
第135話「京での戦い・後」
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でも、同時に霊術を扱える私達の方が向いている事にも気づいている。
だけど、それを踏まえても私達は実戦経験不足。
理由や事情が積み重なり、判断に悩む所なのだろう。
「……大丈夫。覚悟の上だよ」
「っ……仕方ない…。だが、行うのは住民の避難や手助けを重点に置いてくれ」
「了解!アリサ、すずか!」
許可がもらえた事なので、早速アリサとすずかを転送ポートに連れていく。
「なるべく三人行動を心掛けてくれ。…頼んだぞ」
「任せて!」
転送が始まる。
学校で実戦がどんなものかは大体わかっている。
正直、まだ不安だけど……こういう時のために鍛えてきたんだから…!
「京都…校外学習で来たきりね」
「地名は有名どころ以外は分からないかな…」
転移先はクロノ曰く、人手が足りない場所のすぐ近くとの事。
詳しい地理は分からないけど、とりあえず件の場所へ向かおう。
「…っと、早速来た…!」
「すずか、後ろの警戒と援護をお願い!アリシア!」
「オッケー!行くよアリサ!」
ポジションは主に私とアリサが前衛。すずかが後衛とする。
すずかは連携する場合は状況を広く見れるようにした方がいいからね。
状況に応じてすずかが中衛で私が後衛になったりもするけど。
「っ、遅い!」
「はっ!」
二度目の戦闘と言うのもあってか、学校の時より上手く動ける。
始めに襲ってきた妖の攻撃を躱し、アリサが横から斬りつける。
「っ!アリサ!」
「任せなさい!」
躱した際に弓矢に武器を変え、霊力を込めて連続で射る。
次々と妖を貫き、アリサも炎の斬撃を飛ばして切り裂く。
すずかもすずかで私達が相手にしていない妖を倒しておいてくれたみたい。
「ふっ…!…やっぱり多いね」
「元より覚悟の上よ。すずか!」
「こっちは大丈夫!」
お互いフォローしながら、迫りくる妖を倒しまくる。
私達の霊力に引き寄せられてるのもあるだろうけど、それでも多いなぁ…。
「アリサちゃん、アリシアちゃん!向こうから人の声が!」
「よし、急ごう!」
「ええ!」
しかし、今回は倒すだけが目的じゃない。
逃げ遅れている人達を助けて回らなければならない。
「っ、アリシアちゃん!」
「分かってる!」
少し遠い場所で何人かが襲われている。
すぐさま私は弓矢を出し、狙い撃つ。
「すずか!フォロー任せたわ!」
「いつでもいいよ!」
同時に、アリサが足に霊力を込め、一気に駆け出す。
ただし、この加速は隙も大きい。だからすずかにフォローしてもらうのだ。
そんなすずかは、アリ
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