第5章:幽世と魔導師
第135話「京での戦い・後」
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し、斧に防がれる。
しかも、即座に青鬼が援護に入ってきて間合いを取らざるを得ない。
振り回される斧と援護で飛んでくる術に、俺は中々攻勢に出れない。
「(くそっ…!あいつの特訓を受けていなかったら、死んでいたぞ俺!)」
今なお斧と術を避け、雑魚を殲滅しつつ立ち回れるのは、偏に特訓のおかげだ。
強くなると決め、実際に強くなれたからこそ、ここまで戦えるのだろう。
「雑魚が鬱陶しい!こいつらさえいなければ…!」
〈霊力を使っていないのに凄く群がってきますね…〉
「ロストロギアで起きた異変だ!例外くらいあるだろう!」
学校の時はあまり見向きもされなかったのに、ここでは滅茶苦茶狙われる。
…もしかすると、ロストロギアの影響で魔力にも反応しているのかもしれない。
「(くそ、手数が足りない…!)」
武器の射出は雑魚妖に割り振っている。
最大数展開すれば鬼二体も相手取れる量を射出できるが、その際は注意力が散漫になる。…あの鬼二体がその隙を逃すとは限らない。
「ここで時間を食ってる訳にはいかないってのに…!」
負ける事はないだろう。実際、実力は拮抗している。
相手の攻撃を俺は避け続けれるし、雑魚の心配はほぼ無用だ。
俺も攻撃に転じれないが、まだ空を飛べるアドバンテージがある。
…だけど、問題はそこじゃない。
「このままだと、一般人が…!」
俺は元々雑魚を殲滅して被害を減らすために行動していた。
それなのに、ここで足止めを食っていたら…!
「(“俺”の力が競り負けるのなら……別の所から力を持ってきてやる…!)」
赤鬼の攻撃は確かに苛烈だ。
雑魚も鬱陶しいぐらいやってくるから、中々攻撃に転じれない。
…だけど、それは飽くまで安全性を重視した場合だ。
…少しぐらい無茶すれば、戦況は変えれる。
ドドドドドド!
「はぁっ!」
大量の剣を投影して雑魚を一掃するついでに防壁を築く。
さらに砲撃魔法を放って青鬼に牽制。赤鬼にも間合いを取らせる。
……よし、間に合う…!
「…技を借りるぞ、エミヤ、ヘラクレス…!」
それは、俺の持つ特典の元ネタである、エミヤ…いや、衛宮士郎が使った技。
正しくは、大英雄ヘラクレスが手に入れた“武技”の再現。
“元ネタ”にて放たれたソレは、大英雄の腕力ごと、その身に宿した…!
「“投影、開始”…!」
赤鬼が迫りくる。それに対し俺は武器を射出し続ける。
青鬼にも武器を飛ばし、牽制とする。
雑魚は一度一掃した上、剣による防壁があるからしばらく無視でいい。
「“投影、装填”っ……!」
“ズシリ
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