第139話
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様子を纏って呟いたレイスの言葉を聞いたメルディは辛そうな表情で黙り込み、二人の様子をクィッキーとクローゼは心配そうな表情で見守っていた。
「え、えっと………それよりもあのローブ姿の人もそうだけど、メルディちゃん、戦闘中にリースさんが呼び出す”戦乙女”みたいに何か凄い存在を呼び出していたけど、あれって何だったの?」
重苦しくなった空気を変える為にアネラスはメルディに質問し
「ふえ?”大昌霊”の事か?”大昌霊”は”大昌霊”だよ。」
「それじゃ、説明になっていないっつーの。」
アネラスの質問に首を傾げながら答えたメルディの答えにその場にいる全員が脱力し、ルークが全員を代表して呆れた表情で指摘した。
「ハハ……”大昌霊”とはそれぞれが司る”事象”の昌霊達を取りまとめる存在―――君達にわかりやすく説明すれば”精霊”だよ。例えば先程のローブ姿の青年――――キールが召喚した”大昌霊”は”風”を司る”シルフ”――――”インフェリア”の大昌霊の一人さ。」
「はいな。インフェリアとセレスティアに”大昌霊”がそれぞれいて、メルディが呼び出した”大昌霊”―――セルシウスは”セレスティア”の”大昌霊”の一人で、”氷”の昌霊達、取りまとめている存在な。ちなみにインフェリアの大昌霊は”水”のウンディーネと”火”のイフリート、”風”のシルフで、更に大昌霊達のリーダー的な大昌霊―――”統括昌霊”がいて、その”統括昌霊が”光”のレム。そしてセレスティアの大昌霊は”地”のノームに”氷”のセルシウス、”雷”のヴォルトで、セレスティアの”統括昌霊”は”闇”のシャドウな。」
「せ、”精霊”!?メルディちゃん達、そんなおとぎ話でしか出て来ないような凄い存在を呼べるの!?」
「その事も気になるが、その”大昌霊”の中にいくつか俺達の世界にある言葉と一致している所が気になるな……」
「そうね………単なる偶然とは思えないわね。」
「譜術や音素の件といい、異世界は訳のわからない事だらけだぜ………」
レイスとメルディの説明を聞いたアネラスが驚いている中ガイとティアは考え込み、ルークは疲れた表情で溜息を吐いた。
「あ!ご主人様、皆さん、封印石ですの!」
その時グリモア達がいた場所に封印石が二つ現れた事に真っ先に気づいたミュウが声を上げた。
「フム……封印石が二つか。」
「状況を考えれば、先程戦ったお二人が封印されているのでしょうね……」
「バイバ!それじゃあ、メルディとクィッキー、あの中に入っていたんだな!けど、あんな小さな石にメルディ達、どうやって入っていたんだな??」
「クィ?」
「ハハ、封印石の原理については私達もよくわかっていないんだよ………おや、あの二つの封印石もメルディの
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