37部分:TURN4 長官の娘その四
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TURN4 長官の娘その四
東郷がいた。彼は韓国と宇垣を見て二人に尋ねた。
「おや、これは珍しい顔触れだな」
「むっ、今帰ったところか」
「ええ、今日は仕事が早く終わったので」
それでだとだ。東郷は宇垣に答える。
「それで娘を迎えに行って帰りです」
「その娘さん何処なんだぜ?」
韓国がその東郷に尋ねる。
「一緒なんだぜ?」
「ああ。それにしても韓国さんな」
「俺がどうしたんだぜ?」
「俺の家に来てくれたのはじめてじゃないのか?」
このことを言う東郷だった。
「ふと思ったんだがな」
「確かに。そういえばそうなんだぜ」
「そうだな。じゃあはじめて来てくれたからな」
「土産も持って来たんだぜ」
韓国はキムチが詰まった壺を出して来た。それを日本に渡した。
「おかずにでもするんだぜ」
「悪いな。じゃあ貰っておくよ」
「そうするんだぜ。それで娘さん何処なんだぜ」
「あの、お父さん」
ここでだ。小さい女の子の声がした。
「宇垣さんと誰が来てるの?」
「ああ、韓国さんが来てるんだよ」
「韓国さんってあの」
「その韓国さんだよ」
変に有名な韓国だった。
「真希に会いたいそうだ」
「私になの?」
「そうだ。多少賑やかだが悪い国じゃない」
韓国の騒々しさは統合も否定しない。
「出て来ていいぞ」
「うん、それじゃあ」
こうしてだった。緑の長い髪にだ。
藍色の大きな瞳にだ。幼いながらも楚々として明るい顔をしている。その耳には丸く白いヘッドホンがありその髪の毛の一部がはねている。
黒と白のメイドのものを思わせる可愛らしい服を着ている。その彼女を見てだ。
韓国は飛びあらがんばかりに喜んでだ。こう言うのだった。
「凄い可愛いんだぜ、予想以上なんだぜ」
「はっはっは、韓国さんから見てもそうか」
「そうなんだぜ。凄く可愛いんだぜ」
実際にそうだと言う韓国だった。
「俺の妹の次に可愛いんだぜ」
「そこで妹さんの話を出すんだな」
「それは駄目なんだぜ?」
「いや、韓国さんらしくていい」
だからいいというのだ。
「それじゃあだな」
「そうなんだぜ。こんな可愛い娘さんがいるなんて幸せなんだぜ」
こう東郷に言う韓国だった。
「しかし。親父さんにあまり似てないんだぜ」
「ああ、真希は母親似なんだ」
東郷がそうだと話す。
「だから俺にはあまり似てないんだ」
「成程、そうなんだぜ」
「そうだ。それでだが」
「それで。何なんだぜ?」
「折角家に来てくれたからな」
それでだとだ。東郷は韓国だけでなく宇垣にも話す。
「二人共食事でもどうだろうか」
「一体何が出るんだぜ?」
「俺の手料理でいいだろうか」
東郷はこう二人に話す。
「今から作るが」
「
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