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東京レイヴンズ 今昔夜話
エイリアンVS陰陽師 宇宙人がなんぼのもんじゃい! 4
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 桃弓とは魔を退ける桃の霊木を素材に呪力を練り込んだ弓で、矢を必要とせず弦を鳴らすだけで魔性のものに効果を発揮する。護身剣は使用者の霊気を刀身で収斂させ切っ先から噴出することで威力を高めた霊剣だ。
 かつて鈴鹿のおこなおうとした、とある儀式を阻む際に春虎と夏目が使用したことがあるが、その時の物より数段ランクが上のようだ。

「パレンケの仮面に三角縁神獣鏡、水晶ドクロ、栄光の手、八卦紫寿仙衣……。この部屋の持ち主ってトレジャーハンターでもしてるんじゃないの? よくもまぁこんなレア物ばかりかき集めたもんね。これ全部売ればひと財産どころの話じゃないわよ。……あ、これ、もーらい」
 
 サイの角を触媒にした貴重な仙薬である犀角丸をごっそり拝借する鈴鹿。

「あっ、ダメですよ鈴鹿。先輩? の物を勝手にもらっちゃ」
 
 そう言う夏目も謎の皮で装丁された奇怪な書物の魔力に魅了され、思わずふところに入れようとする誘惑に駆られていたところだ。

「まぁ、こんな感じのお宝の山なわけよ。……あれ? 京子?」

 口に手をあて、感極まった表情の京子。その頬を涙が濡らす。

「知ってる……。あたし、この部屋を知っている。でも、知らない。思い出せないの、この部屋の持ち主を!」

 うずくまり、泣き崩れる。
 
「京子……」
「京子さん……」
「うしちち女……」

 京子は今年に入ってから妙にふさぎがちになることが多かった、もっとストレートに言えば情緒不安定だった。
 春虎をはじめとする周囲も気にしなかったわけではない。しかし感情の波が激しくなるというのは呪術者の卵にとってはよくあることなのだ。
 呪力の源は霊力。体内に滞在していて通常は眠っている霊的な力だ。その力を作動させる身心の準備のないうちに酷使すると、人を正常に動かす回路を焼き切ったりしてその人間を使いものにならなくしてしまう。
 呪術(この道)の実践者にはまままるアクシデントで、ここまで酷くはならないにせよ精神的に不安定になるのはめずらしくはない。

「ごめんね、みんな。しばらくひとりにさせて。ここにいさせて。明日には平気になっているから……」

 京子を部屋に残すのは忍びなかったのだが、本人がどうしてもと言うのでしばらくひとりにすることにした。即行で決着をつけて帰ればいいだけだ。
 冬児と天馬に続いて京子まで欠き、人数的に厳しくなったのは辛いが、それを補う強力な装備品がある。

「ガンガンいこうぜ!」

 土御門春虎。
 武器・阿修羅(比叡山の霊木から削り出された、清冽な気の込められた木刀)
 防具・義秀甲(鎌倉時代の武将で鮫を素手で捕まえたり閻魔大王を屈服させた朝比奈三郎義秀の具足……の模造品。筋力などの身体能力を高める)
 装飾1・北斗符(身
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