第四十三話
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ぁ、そうかもしれないが。」
「なになに?気になってるの?」
「…………まぁな。」
「え。」
「なんで聞いてきたお前が驚いてるんだよ。」
「いや、だって…………ねぇ?」
「はぁ………………。何て言うのかな、尊敬してるってのかな?」
「尊敬?」
「あぁ。オレはほら、殆ど人付き合いをしないじゃん。」
「だね。そんな暇があったら訓練するもんね。」
「でもさ、今日皐月に言われたんだよ。オレと遊ぶの初めてかもってさ。」
「あー…………そりゃあ堪えるね。」
「まぁな。でもさ、相当訓練してるはずの千尋はかなりいろんなやつと仲良くしてるんだよな。例えば春雨、例えば間宮さんに羽黒さん、例えば青葉、例えば長門さんとかな。」
「確かに、駆逐艦の皆からの評判も良いからね。」
「オレが諦めたことを、平気でやってのけてるからさ。すげぇなって。」
「そんなに思うなら、やればいいじゃないか。」
「……………………知ってて言ってるだろ。」
「だよね。君には重いか。」
「……………………あぁ。重いね。」
「でも、良かったよ。君もまだまだ人間だね。」
「艦娘だぜ?」
「身体じゃないよ。心がだよ。ほら、大人は何時でも子どもの心を持てるようにさ。」
「オレ的には大人ってのはでっかい子供なんだけどな。」
「あー、提督みたいな。」
「そうそう。」
「さてと、そろそろ上がるかな。長話しちゃったし。」
「ん、そうだな。」
―木曾の部屋―
「いいのか?春雨、寂しがるんじゃないか?」
ベッドの横には、布団を敷いて寝転んでいる時雨の姿が。今日はオレの部屋で寝るらしい。オレは全然構わないけどさ。
「あぁ。どうやら女の子の日らしいからね。」
「嘘つけ。アイツは今月は二十四日だよ。」
そう言うと、時雨は驚愕の表情を浮かべていた。
「…………なんで分かるの。」
「そりゃあ、ここにいる全員の周期を把握してるからだよ。ちなみにお前は三日前だったよな?」
何でもないという感じで言ったオレ。味方のコンディションは常に把握しないとな。
「……………………ほんと、いいやつ過ぎ(ボソッ)。」
「なんか言ったか?」
「なにも?」
時雨はぷいっと顔を背けて、布団を被る。
「…………どうやらね、千尋が『始祖だからどうした』みたいな事を言ったらしいんだよね。」
すると、時雨はボソボソと言った。確かに、言ってた。
「泣いてたよ。」
「…………そうか。」
オレはそ
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