暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第19話 伝説の美食屋現る!フグ鯨を捕獲せよ!!
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鯨は意識に非常に敏感なんだ)
困惑する僕にココさんが話しかけてきた。
(意識…ですか?)
(そう、どんなに気配を隠しても攻撃する瞬間殺気は生まれる…野生の猛獣は殺気に敏感だ。だから意識を消すんだ)
(意識を消す……でもどうすれば…)
ココさんのアドバイスを聞いてもいまいち実感がつかめない。意識を消すってどういう事だろうか?
(祐斗、次は俺が行くぜ。そこで見ていてくれ)
今度はイッセー君がフグ鯨の捕獲に向かうようだ。
(イッセー、ほら、ノッキングガンだ)
(いや、俺は素手でいく)
イッセー君はココさんからノッキングガンを受け取らずにフグ鯨に近づいていった。
(さて…こうやればいいのかな?)
その時だった、イッセー君の体が一瞬消えてしまったかのように見えたんだ。でもイッセー君はそこにいるし今のは一体…?
(驚いたな、意識を完全に海水に溶け込ませている……一回見ただけでもうコツを覚えたのか…)
(ココさん、イッセー君は何をしたんですか?)
(イッセーは自身がフグ鯨に向ける意識を完全に消し去っている。フグ鯨からすればイッセーが近くにいる事は分かっていても意識が向いてないから自分に何かしようとしてるだなんて思ってもいないだろう)
ココさんの説明と今のイッセー君を見て何となくだけど意識を消すという事が分かったような気がする。意識を消すっていうのは注意や敵意、そして殺気を完全に抑え込んだ状態の事なんだ。だからイッセー君が近くにいてもフグ鯨は警戒しないんだ。
(…エラから頭部の中心へ…斜め45度の角度…ここだ!)
イッセー君は素早く指をフグ鯨に刺した。そしてフグ鯨がゆっくりと動きを止めた。
(やったか…?)
でもフグ鯨は紫色に変色してしまった。
(しまった、ノッキングの角度が悪かったのか…それとも一瞬殺気をだしちまったのか?)
(いや、ノッキングの角度も意識も完ぺきだった。今回は運悪くエラの近くに毒袋があったんだ)
(くそ、もう一度だ!)
イッセー君は再びフグ鯨を捕獲しに向かった。
(どうかな?意識を消すっていう事が掴めたかい?)
(あ、はい。何となくですが分かったような気がします)
(そうか、それにしてもイッセーの才能には驚かされるな。初めて見た技術もあっという間に吸収して自分のものにしてしまうんだからな)
ココさんの話を聞いて僕は驚いた。イッセー君は今日初めて知った技術を驚くべき速さで習得したとのことだ、てっきりもう既に慣れているんだと思っていた。
(…凄いな、イッセー君は…)
僕と同い年なのに強いし頼りになるし色々な事を知
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