ソードアート・オンライン〜剣の世界〜
1章 すべての始まり
4話 救出劇と再会
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「そう。かず…じゃない、こっちの世界ではキリトだったね。こっちがツカサ君。向こうで知り合ったんだ」
「ツカサだ。よろしく」
「キリトです」
男らしい、サバサバとしたあいさつを交わす。
「…ずっとあのテロでみんなリア姉も死んだと思ってた。…今までどうしてたんだ?」
「…テロで父さんがなくなったのは間違いないの。それで、そのあと親切な向こうの人がかくまっててくれて、今までずっとそこで暮らしてたんだ。あの時はかなり混乱してたし、すぐに引き取ってくれた人が首都から離れて暮らすになったから、たぶん死亡ってことにされてたんだと思う。でも、半年ぐらい前に日本の自衛隊が再捜査、ってことで来て、そこで発見されたの。日本にもすぐに帰ってきてたんだけど、死亡ってことにされてたし、生存者をいままできちんと探さなかった国家への責任が降りかかるのを上の人が恐れて、家族への連絡もできなかったんだ。…本当にごめんね、心配かけて」
キリトは首を横に振った。
「いや…それはリア姉の責任じゃないし、生きててくれたことだけでよかったよ、本当に」
キリトの言葉を聞き、リアの笑顔がこぼれる。
その時、ツカサが席を立った。リアに何か耳打ちしてから、そのまま外へと出て行ってしまう。おそらく、気を使ってくれたのだろう。
「でも、隔離みたいのされた状態だったんだろ?よくSAOを買ったりログインしたりできたな」
「確かにね、なんか自衛隊の人がくれたんだよね。発見するのが遅くなったお詫びだ、みたいな感じで。…今となっては、最悪だけどね」
リアの一言で、キリトの顔も曇る。
「…リア姉も、茅場の言葉は本当だと信じるか?」
「ええ。嘘をつくような人じゃないしね。観賞するためだけに創ったって言われても、茅場なら納得できる」
「だよな…」
運ばれてきたコーヒーに口を付けながら、キリトはそうつぶやいた。リアもすぐれない表情でコーヒーをすする。しばらくの沈黙のあと
「な、なぁリア姉」
「ん?なに?」
やたらかしこまったように言うキリト。リアは首をかしげ、ながら、口元にコーヒーカップを持っていく。
「その、リア姉は、あのツカサって人と付き合ってるのか?」
「っ!?ゴホッゴホッ!」
突然のキリトの問いに、リアは飲みかけのコーヒーを詰まらせ、大きくせきこんだ。しかし、咳が止まるとそれは笑いに変わった。
「何かおかしいこといったか?」
そういうキリトの頬は赤い。仮想世界では表情がオーバーに出てしまうという特性があり、それはこのような場面では彼にとって不都合なことだろう。
リアは笑いながら首を振った。しばらく腹を抱えて笑っていたが、やがて笑いを納め、口を開いた。
「面白いとかじゃなくて、あの時からかず…キリ
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