遺体のない葬儀編-3-
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ざと大きな音が出るように舌打ちをした。
さすがにそれはやりすぎじゃないですか、と、ルシアがリオンに一言物申そうと一歩踏み出したその時だった
「あっらー駄目よリオンちゃん、女の子にはもっと優しくしなきゃっ」
のんびりまったりとしていてそれでいて妖艶的で色っぽく感じる声がリオンの背後から聞こえてきた。
声の後からが高いハイヒールの足音も聞こえる。
「チッ……出たか」
そうリオンが吐き捨てたの同時に倉庫と書かれた通路から出て来たのはルシアよりも少し高め、でもリオンよりかはやや低めだが、女性としては高いモデルのようなすらっとした女の人だった。
歩くたびに揺れる銀色の髪をなびかせ、黒色のコートを纏い赤色のリボンがついた白いブラウスを中に来て下には赤色のフレアミニスカートと黒色のロングブーツをはいた見惚れるほどの美しい女性。
「え…?」
女性は一緒ルシアの方を見ると、そのくりっとした可愛いらしい赤い瞳を閉じウィンク。
こんな美しい女の人がどうして自分に……? ポワーと顔が熱くなり頭の中が真っ白になる。
「来てたのね、リアちゃん」
リアと呼ばれた美しい女性はニコリとほほ笑んだ。
「何しに来やがった」
不機嫌そうに舌打ちをするリオンの
「もうっ。リオンちゃんたらツンデレなんだから! ツンツン」
頬をツンツンと人差し指の先で突いて遊んでいる。
「ッ!? 触るなっ!! つーかその気持ちの悪い喋り方どうにかしろっ!!」
突いてくる指を跳ね除けながらリオンはリアに訴える。だがその顔は耳まで真っ赤に染まっているが。
呆然と二人のやり取り見つめているルシアの前にランファが顔を覗かせ
「もしかして、うらやましいのぉー?」
ニヤリと意地悪そうな笑みを浮かべ聞いてきた。
すぐにそんなことはないと否定したルシアだったのだが、
「本当にー?」
全然信じていないランファの視線が痛かった。
だってしょうがないじゃないか。ルシアも健全な男の子。あんな綺麗で美しいお姉さんにからかわれたいという願望も……あったりなかったりするのだ。
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