暁 〜小説投稿サイト〜
シークレットガーデン〜小さな箱庭〜
遺体のない葬儀編-1-
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止める間もなく席着く間もなく、勢いよく食べ始めたその姿に思わず

「現金な子だなあ」

と、呟くルシアだった。

ランファの事は無視してルシアとシレーナはちゃんとテーブルに食事を並べ席に着いてから美味しく頂いた。
ルシア達が食べている間ムラクモは傍から見ているだけだったが彼女はもう朝御飯を食べてしまったのだろうか? 

じゅるりと(よだれ)を飲み込む音が聞こえるような気がするがそれは気のせいなのだろうか?
やせ我慢をしているようにしか見えないのだが……。

「食べます?」
「い、いえっ私はもう頂いているのでお気になさらず」

軽く断られてしまった。
本当は一緒に食べたかったな、と思ったがきっと彼女にも色々事情があるのだとうと、自分を納得させルシアは初めて見る料理に一喜一憂しながら食事を楽しんだ。



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