ep8 技術屋の意地
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をケーブルで直結する点でも、きみへの負荷は相当だ」
「先刻承知している。それでも私はフラッグでガンダムに打ち勝ちたい!」
その言葉に、ビリーは口元を緩める。本当に強情な男だ。
ーーけれど、やり甲斐はある。
GNフラッグのデータだけで見ると、GNドライヴを本来載せるべきMSに使っていない点で能力値は格段に低い。武器がガンダムのビームサーベルしかないのもかなりネックだ。
それでも、ビリーは友人のために機体の完成を急いだ。ソレスタルビーイングは今まさに、滅びの道を辿っている。それは名誉なことだが、友人の出番なしでは戦死した彼の部下たちも喜ばないだろう。
ビリーは背後を振り返り、グラハムの顔を見た。
「どうした、ビリー」
「待っていてくれ。この機体ーーGNフラッグはガンダムが消える前に完成させる」
「頼む。時機はすでにきている」
グラハムはそう言ってビリーから背を向けた。
ビリーはグラハムの見送りはせず、機体とGNドライヴの取りつけ作業を始める。ここが正念場だ。
ーーどうせ30分もしないうちにまたくるだろう。
それまでにどうにかしたいところだ。また本人がきてフラッグに闘魂を注入する羽目になる。
「何しろ彼は我慢弱い乙女座だからねぇ」
ビリーは苦笑いを浮かべつつ、正真正銘の欠陥機の完成を進めていく。
終
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