第三十二話 皇帝の忙しい10月
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書をこれに」
ん典礼尚書となあの老いぼれに何の用じゃ?
「皇帝陛下にはご機嫌麗しく」
「うむアイゼンフートよ、先頃のイゼルローンの戦闘は知っておろう」
「勝ったと言うだけでしたら」
「うむそこでミュッケンベルガー伯爵の弟が司令官として活躍してな」
「ほうほうして如何致すのですかな」
何を為さるんじゃ陛下は?
「今その者は分家して帝国騎士でな若かりし頃より帝国の為に活躍したのじゃ、
今回上級大将に昇進させ、宇宙艦隊副司令長官にする、
その功績を称えて子爵と所領を下賜することにしたい」
ふむミュッケンベルガーであれば、伯爵家の出ゆえ反対もさほど無かろう。
「してどの家門を下賜いたしますか」
「うむエッシェンバッハは絶えて久いの」
「さようでございます」
「ではそれにいたそう」
「御意」
「皆の者ご苦労で有った」
「「「「「御意」」」」」
ふうやっと終わったわ、しかし此から大変じゃ。
1月では今月中に準備を整えねばならんな、まずはフェザーンじゃな。
帝国暦478年10月10日
■オーディン ノイエ・サンスーシ グリューネワルト伯爵夫人邸
アンネローゼ・フォン・グリューネワルト
里帰りしていたメイドのハンナ帰ってきました、
ハンナの弟が幼年学校の生徒だと聞いて弟とジークの事を知らないかと尋ねたのですが、
あんな事を聞くとは思いませんでした。
「ハンナお帰りなさい」
「伯爵夫人ただいま戻りました」
「実家は良かったですか」
「はい」
「所でハンナの弟は幼年学校の生徒なのよね?」
「そうでございます」
「それなら弟の話とか知らないかしら」
「え・・・・」
「どうしたのハンナ」
「いえ・・・・・」
「言いにくい事なの?」
「いえ、あくまでも弟からのまた聞きでございますので、お許し下さい」
「いいのよ教えてちょうだい」
「はい、ラインハルト様は幼年学校で爵位がない貧乏貴族と虐められているとの事です、
そしてそのことで喧嘩をして放校されるかも知れないと、あくまで弟から聞いた話でございます」
「・・・・・・・・・・ラインハルト・・ジーク」
「お許し下さい伯爵夫人」
「ハンナ良いのよ教えてくれてありがとう、
疲れたでしょう今日はもう良いわ」
「では失礼いたします」
ラインハルト、ジークあれだけ無茶をしないでと言ってるのに、なぜ判ってくれないの。
あの子達が遠くへ行ってしまう様だわ。
帝国暦478年10月12日
■オーディン ノイエ・サンスーシ グリューネワルト伯爵夫人邸
アンネローゼ・フォン・グリューネワルト
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