第三十二話 皇帝の忙しい10月
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のビンテージワインを1本ずつ袋に入れ送るのじゃ」
なんじゃと陛下血迷われたか、俘虜などにワインしかもビンテージワインじゃと。
「恐れながら陛下」
「何じゃ国務尚書」
「俘虜ごときにワインを与えるしかもビンテージなど贅沢の極みでございます」
「尚書よ!2度と聞くまえ、卿は予より偉いのか!」
陛下のお怒りじゃ。
「滅相もございません」
「では良いなしかと申しつけるぞ、
来年の1月までに俘虜に届くように致せ、中身も変えるでないぞ」
「「「「御意」」」」
「其れとじゃこの度救恤品を送る事と共に叛徒共と俘虜の交換を致す」
「良いのでありますか」
「で如何ほどの人数を」
「帝国にいる叛徒共の俘虜はいくらおる?」
やはり判らんか。
「判らんのであれば、直ぐにでも連絡せい」
「御意」
エーレンベルク慌てて連絡するのか。
「陛下しばしお待ちを」
「うむ判ったわ」
「陛下早急に調べさせております故暫しご猶予を」
しばし休息かの。
女官が御茶を持って参った。
御茶を飲み終わる頃陛下がまた話された。
「話は変わるが、先頃の叛徒共のイゼルローン襲撃を撃退し誠に見事じゃった」
「「「ありがたき幸せにございます」」」
「聞くところによると増援部隊指揮官ミュッケンベルガーは水際だった指揮だったそうじゃが、
駐留艦隊司令官の指揮は酷かったそうじゃの、
しかも駐留艦隊司令官と要塞司令官が常日頃から喧嘩をしているそうじゃな」
「御意そういう報告が来ております」
「エーレンベルクよ2人を交代させよ、上級大将に昇進させ軍事参議官に親補せよ」
「ベヒトルスハイムよ、ミュッケンベルガーは上級大将に昇進させ宇宙艦隊副司令長官にいたす良いな」
「「御意」」
うむかなりの人事じゃな。
エーレンベルク連絡が来たようじゃな。
「陛下お待たせいたしました。叛徒に囚われし帝国の俘虜155万ほどだそうでございます、
叛徒共の俘虜は220万ほどだそうでございます」
「ご苦労じゃ軍務尚書」
「ありがたき幸せ」
「では救恤品は160万個用意いたせ、多い方が良かろう」
「「「御意」」」
「俘虜の交換は100万の俘虜を受け取ろうぞ、叛徒の俘虜も同数送り返すのじゃ」
「其れは余りにも」
「予が良いのじゃ判ったな」
「「「「御意」」」」
「国務尚書連絡はフェザーンの弁務官事務所から叛徒共の事務所へ連絡させ決めさせるのじゃ。
まずは1月までに俘虜に届くように救恤品を送るのじゃぞ、
その後4月までには俘虜交換じゃ。
努々間違えるでないぞ此は勅命じゃ」
「御意」
陛下が恐ろしゅう成ったわ。
しかし最近陛下は覇気が在られる、儂も仕え甲斐が有るという物じゃ楽しみになってきたの。
「典礼尚
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