~Crime-solving with three bus hijacking - S ranks~
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る。っていうかどんだけ制服持ってるんだ…」
「えーっと……」
と指を折りながら数える理子はほっといて。鞄から厳重に紙袋で包装されたゲームの箱を取り出す。
「ほら、こっち向け」
「うー!ラジャー!」
両手でビビシッ!っと敬礼した。何の意味がある。それには。
「ここでの事はアリアには秘密だからな。もししゃべったらDEで近接拳銃戦(アル・カタ)だからな」
「えー…ちょっと理子、それはやだなー」
と言って、箱を取り…鼻息を荒くしながら包装をビリビリ破いていく。まるでケダモノだな。
「うっわぁー!『しろくろっ!』と『白詰草物語』と
『妹ゴス』だよぉー!」
えー。理子がぴょんぴょん跳び跳ねながらぶんぶん振り回しているのは−R15指定。通称ギャルゲーである。
−服装から分かるとおり、理子は…オタクである。ただ
普通のオタクとはちょっと異なり、女のくせにギャルゲー好きとかいうちょっと奇特な趣味の持ち主なのだ。
もちろん理子も15歳以上なので、このゲームを買えるのだ−が、店員が理子の身長・見た目を見て15歳以上と判断しなかったらしい。で、俺が理子に依頼をする代わりにこのゲームを買わされた。
「あ…これと、これはいらない。理子はこういうのキライなの」
ぶっすぅー、と膨れっ面で返してきたのは…妹ゴスの2と3。続編だ。
「何でだよ、これ。シリーズ物だからいいんじゃないか?」
「ちがう。2とか3なんて別称。個々の作品に対する侮辱。イヤな呼び方」
ワケわからん。武藤にでもやるか。
「分かったから、本題に入るぞ。調べてきたんだろ?」
「−あい!」
探偵科のキンジからの情報で知ったのだが…バカなりに1つ、長所があるらしい。
それが−ノゾキ・盗聴盗撮・ハッキングである。ここはネット中毒患者が幸いした、のか……?
実力もその分、Aランクらしい。
「じゃあまずは…評価は?」
「えーっと、まずランクはS。あと理子よりちっちゃいのに、徒手格闘も上手くてね。流派はボクシングから関節技まで何でもありの…たしか…えーっと、バリ…バリ…バリトゥ?」
「バーリトゥードか?」
「そうそう、それ!イギリスじゃあ縮めてバリツって呼ぶんだよ。拳銃とナイフはもう天才の領域。両利きなんだよ、あの子」
「それは知ってる」
「じゃあ2つ名は?」
うーん……? という顔をすると、
「双剣双銃のアリア」
−理子の言葉に納得がいく。武偵用語で2丁拳銃ないし二刀流は、ダブラと呼ぶ。カドラとは恐らく、4つの武器を持ってるって意味だろう。
「分かった、次だな。じゃあ…実績とかは?」
「いいとこ来るねー!そこは
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