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DQ8 呪われし姫君と違う意味で呪われし者達(リュカ伝その3.8おぷしょんバージョン)
第八話:見た目重視か、中身重視か、
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最も重視する事柄で有り、『子供のすることだから』と放置するのは怠惰の証!」

「た、旅の方の仰る通りです……真に申し訳ございません」
私の目から……と言うより、ウルフ殿の目以外から見ると、この老婆が謝る必要は皆無。
だがこのイケメンクレーマーを黙らせるには、誰か大人が代表して謝る必要がある……様な雰囲気になっている。

「何を謝っている? 婆さんだけの責任じゃ無いんだぞ! この村の子供が見ず知らずの旅人に対して失礼な態度をとったのは、この村の大人全員の責任なんだ! 老婆一人を生贄にして事なきを得ると思ってるなんて考えが甘い!」

いや、甘くは無いでしょう。
イケメンクレーマーが辛すぎるんだと思いますけど?
チラッとリュリュさんを見ると、美しい顔を激しく歪めて嫌悪感を露わにしている。

「や、やめろよぅ……ヒック……バ、バアちゃんは……関係ないだろぅ……ヒック」
自称リーザス村警備隊長の少年は、健気にも怒られている老婆を庇おうとする。
ムリせず子供は黙って泣いてた方が良いですよ。黙って泣くって難しそうですね。

「何を言うか寝小便タレ! お前の所為で婆さんが叱られてるんだぞ!!」
「うわぁ〜ん! ゴメンなさいバアちゃん」
声こそ大きくないが、厳しい口調のウルフ殿に叱られて、更に泣く少年。

「簡単に泣くんじゃない! 寝小便タレと呼ばれて悔しかったのなら、今晩から寝小便をタレないようにすれば良いんだろ! 泣いたって何の解決にも繋がらない……現状を受け入れて自らを昇華させる事に専念するんだ」
未だ寝小便タレの真偽は定かでは無いのですけど?

「……しょ、昇華って?」
「あぁ済まん。昇華って言うのは、レベルアップさせるって意味だ。身体だけじゃなくて心の方も併せてな」
先刻(さっき)まであんなに虐めてたのに、急に人生の先輩面を始めたぞ。て言うか、寝小便タレの件に何か言わないと、確定事項になりますぞ!

「わ、分かった……俺……頑張る。簡単に泣かないよ!」
「よし、その意気だ! 婆さんも、周りで気まずそうにこちらを伺っている大人共も、今後気を付けるんだ!」
何様ですか、この男は? 周囲の大人は気まずそうに伺ってたんでは無く、我等を“面倒臭い旅人”として認定してただけですよ。

「じゃぁ、このオッサンに謝っておこうか。見た目だけで盗賊扱いされた被害者なんだからな」
「う、うん……ゴ、ゴメンなさい、盗賊とか言っちゃって」
見た目での判断を誤りだと認め謝罪をする少年……ウルフ殿も謝罪するのですか?

「なぁ〜に、気にしてないでげすよ。良く言われてるでがすからね(笑)」
「そうだな……元山賊だもんな(笑)」
「え!?」

実際大人なヤンガス殿は、立派な大人な対応で少年を労った。
だが、如何やら謝る
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