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緋弾のアリア ~とある武偵の活動録~
~BUTEI killer~
~criminal~
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リアだ。今授業中じゃあないのか……?ていうか何で俺の電話番号知ってるんだよ 。

「……もしもし」

『彩斗、今どこ?』

「んー…強襲科(アサルト)棟の側だが」

『ちょうどいいわ。そこでC装備に着替えて、女子寮の屋上に来なさい。事件よ!』

C装備−TNK製の防弾ベスト。強化プラスチックのフェイスガード付きゴーグル。無線のインカムに、フィンガーレスグローブ。ベルトには、拳銃のホルスターと、
予備弾倉が4本。 SWATやSATにも似たこのC装備とは、
いわゆる『出入り』の際に着込む−攻撃的な装備だ 。

俺は女子寮に向かいつつ、ESSになろうと試みる。今朝そのせいで寝過ごしたばかりだが、事件となっては致し方ない。

−女子寮の屋上に着くと…何やらインカムにがなり立てているアリアと、ドラグノフを抱えて体育座りしているレキがいた。

「お前もアリアに呼ばれたのか」

「はい」

いつもの抑揚の無い声。

「そのヘッドフォン。いつも何聞いてるんだ?」

「風の音です」

…風?

レキがドラグノフを、カチャ… と肩にかける。

「時間切れね」

「……何の事だ?状況は?」

「バスジャックよ。男子寮にも7時58分に停まったハズのヤツ」

……あれか。

「もう1人くらいSランクが欲しかった所だけど、他の事件で出払ってるみたい。3人パーティーで追跡するわよ。火力不足はあたしと彩斗が補う」

「−犯人は、車内に居るのか?」

「多分、居ないでしょうね。そのバスには、爆弾が仕掛けられてあるわ」

−爆弾…! その単語を聞いて、先日の光景が脳内にフラッシュバックする。

それを感じ取ったのかアリアは俺に流し目しつつ、

「そう、これは武偵殺しの仕業よ。恐らく先日と同一犯ね」

「最初の武偵は、バイクを乗っ取られたわ。次に車。
その次があんたの自転車で、今回がバスよ。ヤツは毎回、減速すると爆発する爆弾を仕掛けて、遠隔操作でコントロールしているの。 でもその操作に使う電波にパターンがあってね。あんたの時も、今回も、その電波をキャッチしたわ」

すると バララララ…… と上空から、ヘリのローター音が聞こえる。車輌科(ロジ)のヘリだな。


−インカムで通信科(コネクト)から聞いた話によると、武偵高のバスは いすゞ・エルガミオ。男子寮前からどこの停留所にも停まらずに、暴走を始めたらしい。
定員オーバーの60人を乗せたバスは学園島を1周したあと、青海南橋を渡って台場に入ったと言う。

「武偵局と警察はどうしてる」

上昇するヘリの轟音の中で、アリアとインカムを通じて話す。

『動いてる。でも相手は走るバスよ?それなりの準備が必要だわ』

「じゃあ俺
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