第07話 日米開戦 ターン07
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提督が笑いながら訪ねる。
「首都防衛は北京より第二艦隊を移動、山本無限中将にお願いします」
「首都を空っぽにしないのがオマエさんらしいの」
「はい。二方面同時奇襲は勝算のある作戦です。
私は山本提督のような博打好きじゃありませんから」
「なるほど、ならガメリカを落とした暁には、
ベガスのカジノで博打というものを若いもんにシッカリ仕込んでやろう」
「そうなると、みんな、軍医の古賀中佐にお金巻き上げられちゃうと思いますよ?」
「伏見総長?」
いらぬ口を滑らせて看護婦姿の美人軍医に睨まれてしまう。
「おっと、これから各方面の艦隊編成を発表します。
まずマイクロネシア方面は第一艦隊の長門を旗艦に
第四艦隊、南雲圭子中将。
第六艦隊、田中雷蔵少将。
特設艦隊、戸塚文雄軍医中将。
田中提督の試作特雷型駆逐艦が相手艦隊撃破の胆になります」
「言われるまでもねぇ。鬼畜米英、まとめて叩き潰してやるぜ」
「マニラ2000方面は第三艦隊の三笠を旗艦に
第五艦隊、小澤祀梨少将。
また治安維持部隊を臨時艦隊として編成し須田少将に任せ
零号艦隊の柴神様に特別遊撃をお願いしています。
小澤提督には情報参謀としてのサポートもお願いすることになります」
「おいす。了解であります……」
「秋山総参謀、不安そうな顔をしていますが何かありますか?」
「い、いえ……。私は伏見総長の戦略を信じています」
「なるほど。なら方面司令としての戦術手腕の方ですか?
東郷長官プライベートのような不安があると?」
「こらこら。一言多いって。
ま、伏見総長は第三世代で実用化されるであろう正規空母を中心とした
航空戦の専門家として知られているから戦艦指揮官としての実績も乏しく評価も高くない。
けど何度かシミュレーションで相手をし用兵家としての手腕を認めたからこそ
山本提督に次ぐ実力者として第三艦隊を任せた。正規艦隊はお飾りじゃないんだ」
「軍令部としては早期停戦プランが頓挫した場合に備た計画も準備しています。
戦線が拡大した場合は提督の数もそうですが、方面軍を任せられる指揮官が足りません。
東郷長官の才覚だけに頼るのは危険だと考えています」
「その為に第一、第二、第三艦隊を分けたと?」
「はい。奇襲作戦の中からプランCが採用された要因の一つです。
今後、秋山総参謀は第一艦隊のみならず方面軍の総参謀の役割もになることなるかと」
「そういうことだ。ま、これからも頼りにしてるぞ、我が参謀」
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