第07話 日米開戦 ターン07
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ンは備えています」
「……そうですか。皆の意見はわかりました。
……少し時間が欲しいです。一時間ほど休憩にしますね。皆は休んでいてください」
そう言って帝は御前会議の席を立った。
「帝は苦しんでおられるようだな……」
山下陸軍長官が呟く。
「無理もない……まだあんなにお若いのに、
国家の行く末を左右する決断をせねばならぬのだから」
宇垣外務長官がため息をもらす。
「我々が意見を述べ多数の決を取ることで少しは負担を減らすことができようが……」
「ああ。最後に決断するのは帝ご本人であるからな……」
「あの……空気を壊すようですが、こんな大事に猫平内務長官は?」
シリアスに耐え切れず思わず口を挟んでしまう。
「猫平長官はコミティアでお休みです」
女官長のハルさんがいつもと変わらぬ平淡な声で答えた。
………………………………
……………………
…………
そして気まずい空気が一時間ほど続いた後、
戻って来た帝が穏やかな口調で最終的な決断を下す。
統一宇宙歴940年前半、日本帝国はガメリカの条約を拒否。
ガメリカ共和国との全面戦争に突入する。
ガメリカの同盟国であるエイリス帝国を巻き込んだ戦争は、
ヨーロッパ星海域の戦争と結びつき二度目の世界大戦に発展する。
人類統合組織ソビエトを巻き込んだ大戦が、
人類と宇宙の命運を懸けた戦いの序章に過ぎないと知る者は……
エロ主である軍令部総長、伏見空のみであった。
――――海軍司令部――――
東郷と伏見は主力艦隊の提督達を始め海軍の幹部を司令部に集めた。
「とまあ、そんなわけで我々はガメリカとエイリスと戦うことになった。
相手は国力差は大きいが三国同盟による支援もある。
楽に……とは言わないが、決して勝てない戦ではなくなった」
海軍長官であり艦隊総司令官である東郷毅が御前会議の内容を伝える。
「ならば、諸君。あらゆる手を尽くし勝ってやろうではないか」
「帝ちゃんからも『がつーんっとやっちゃってください』とのお言葉をいただいてます。
軍全体の戦略構想については軍令部総長に一任されました。
東郷長官の御前会議での発案により開戦直後の奇襲攻撃よる序盤圧勝・早期停戦プランを採択します。
奇襲作戦はプランC、マイクロネシアとマニラ2000に同時奇襲です」
「マイクロネシア方面は第一艦隊の東郷長官が総指揮を、
マニラ2000方面は第三艦隊が私、伏見が総指揮を行います」
二方面作戦及び第三艦隊が方面指揮を担うことが発表され司令部にどよめきが走る。
「ふっ、相変わらず無茶をしようるわ
首都防衛はどうするんじゃい?」
山本無限
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