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転生とらぶる
ペルソナ3
番外編061話 その頃の技術班 後編
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だから、尻尾の長さを増やしても特に影響はないかと、皆がすぐに思い直す。

「なら、取りあえずそれは採用の方向で。……ただ、そうなると問題なのは尻尾をどうやって収納するかだな。具体的にどのくらいの長さにするのかは決まってないが、普段から尻尾全てを伸ばしたままにしておくってのは……ちょっとみっともなくないか?」
「みっともないかどうかってのは人によるだろうけど、ニーズヘッグが地上に降りる事もある。そうなると尻尾が長すぎると邪魔になるんじゃないか?」

 基本的にはツイン・ドライブやエナジーウィングを使って空を飛んでいるニーズヘッグだが、当然地上に降りる事もある。
 戦闘中もそうだが、何より母艦に戻ってきて格納庫に入る時には当然のように着地する事になるのだ。
 その際、長い尻尾が邪魔になる……どころか、ニーズヘッグや他の機体が足を絡ませて転んでしまうという可能性は否定出来ない。

「機体の内部に収納出来ないか?」
「いやぁ……それは難しいと思うぞ? シャドウならそれも可能だろうが」

 十分な拡張性を考慮されて設計されているシャドウと違い、ニーズヘッグは全高15m程度の小型機という事もあり、どうしても拡張性に問題がある。
 ……それでもバリオン創出ヘイロウやエナジーウィングを追加出来たのは、技術班の非常に高い技術を……そして、技術班を率いるレモンの、アクセルに対する愛が可能にしたのだろう。
 だが、ニーズヘッグという機体に必ずしも必要ではない尻尾を追加するので、協力して欲しい。
 そう言われ……果たしてレモン達が協力するだろうか?
 もしかしたらOKが出るかもしれないが、正直なところ半分くらいの確率で断られるだろうというのが、技術班の総意だった。
 それでも尻尾を伸ばすというのは、単純でありながら有効な手段と思えたので、伸ばした尻尾をどうするべきか相談を進めていく。

「普通に考えれば、伸びた分は腰に巻いておくとか? それとも、根元の部分は折りたたんで順次伸びるようにしておくというのもあるけど」
「いっそ、尻尾を収納するようなケースみたいなのをバリオン創出ヘイロウの下辺りにでも付けるか?」
「それもいいかもしれないが……ちょっと不格好に見えないか?」
「そうか? 俺は結構いいと思うけど。それに、バリオン創出ヘイロウやエナジーウィングの下に、他からは見えないように設置すれば問題ないんじゃないか?」

 格好いい悪いというのは、本来であればそこまで重要視はされないだろう。
 それこそ、外見だけよくても性能が低い機体よりは、外見は悪くても性能のいい機体の方が好まれるのだから。
 だが、ニーズヘッグはその例外となる。
 シャドウミラー最強の機体にして、その象徴なのだ。
 それだけに、外見も重要な要素となる。
 ……
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