幕間03 御所の奉仕女官による童貞教育の始まり
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える不思議な格好をしている。
代々伝わる公的な衣装というより、今代の帝ちゃんの趣味が大きく反映されているのだろう……たぶん。
「クスっ、緊張なさっていますね」
心の中を見透かされたような言葉に思わずドキッとしてしまう。
「あ……そりゃあ……ね」
素直に答えると彼女は少し笑った。
「うふふ。伏見様って本当に噂通り童貞さん何ですね」
返事に窮していると席を立ち僕の横の席におかっぱメイド女官が座る。
「大勢の奉仕女官が伏見様の筆おろしの相手をしたいと希望してましたの」
御所の奉仕女官は身元も教養も容姿も一定水準以上の女性たちが集められている。
「初めてで大勢を相手にされるのは緊張されるでしょうから、
実際に選ばれるのは一人だけ……高倍率でしたの」
「ッ!」
触れるか触れないかという距離に近づかれ甘い声を囁かれる。
一気に自分の身体が熱を帯びたような気がする。
日常でもこれくらいの距離のときもあるが、比べものにならないほど胸の鼓動が高鳴る。
「こうやって、少しづつ慣れていきましょう」
童貞の気持ちなど全てお見通しのような彼女はゆっくりと緊張を解いていく。
「ご安心ください。私も生娘ですが、こういった作法の手ほどきはしっかり受けておりますので」
思わず(;゚д゚)ゴクリ……と唾を呑む。
原作ゲームで名前がないモブキャラとはいえ、すでに相手を一人の女性として感じていたのだ。
据え膳食わぬは男の恥というが、
性技を身に着けた処女のメイド女官に技術指導を受けながら筆おろしされるというシチュエーションを拒む
童貞男子諸君がこの世にいるのだろうか? いや、いない。
メイド女官の柔ら肌から伝わる温かな体温が服の上から伝わってくる。
「一つだけ、お聞きしてもよろしいでしょうか?」
「うん、なに?」
「どうして、女官長の提案を受けられたのでしょうか。
ハル様はああ言われましたが、断れば無理強いをするお方ではありません」
「それは……初めてが君のような素敵な女性なら素晴らしいと思ったから」
ぶっちゃけ単に流れに身を任せただけだったが、
少しでも目の前の女性に良いところを見せたくなった。男の性(さが)だ。
そんな童貞の見栄など女性にはお見通しかもしれないが彼女は優しく微笑んでくれた。
それに嘘じゃないし、脱童貞シュチュとしては望むところだ!!
「ありがとうございます。とても嬉しいです」
「でも、ちゃんとリードできるか……」
見栄を張ったのはいいが突然の出来事に心の準備ができておらず不安に苛まれていた。
「身体つきだって立派じゃないし、こういうムードでどんな話しをして良いか分からない」
「そこはお任せく
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