215部分:TURN21 富嶽その五
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TURN21 富嶽その五
「下手な艦隊じゃね」
「勝てないんだぜ」
「これまで何度か。色々な国が試みたけれど」
ワープ航法が発見され人類が星域間を行き来する能力を発見してからのことだ。
「それでもね。まだ一度もね」
「無理だったんだぜ」
「大怪獣も災害もね」
そうしたもの全てがだというのだ。
「手も足も出なかったから」
「じゃあやっぱり無理なんだぜ?」
「そう。だから帝もね」
今の彼等の国家元首もだというのだ。
「ああして御苦労をされることになるのよ」
「ううん、本当に何とかならないんだぜ」
韓国は腕を組み彼にしては珍しく深刻な顔になって述べていた。彼にとっても大怪獣や災害は頭が痛いことだったのだ。これは人類の昔からの悩みである。
「俺の国民達も迷惑してるんだぜ」
「それ私のところもだから」
台湾にしろ同じなのだ。大怪獣や災害に対しては。
「だからこそ余計にね」
「帝の存在は有り難いんだぜ」
「日本帝国は昔からあの富嶽に悩まされていたらしいね」
「そうらしいニダな」
今度は台湾兄と韓国妹が話す。
「それで建国の頃から帝が置かれて防いできた」
「それも戦争ニダな」
「そうだね。それにしても」
今度は台湾兄が考える顔になって述べる。
「あれだよね。柴神様もよく帝なんて存在を考えつかれたね」
「確かに。言われてみればニダ」
「そんなこと滅多にできないよ」
台湾兄はこう指摘する。
「まるで大怪獣の存在とその対処法を最初から知っていたみたいだね」
「そう思うニダか?」
「うん、ちらってそう思ったけれどどうかな」
「考え過ぎではないニダか?」
台湾兄は首を捻ってこう言った。
「流石にそれはないニダよ」
「そうかな。じゃあたまたまかな」
「そうニダ。何でもやってみてわかるものニダ」
韓国妹は柴神の対処は経験論からくるものだと思っていた。人間は何でも経験から学ぶものだからである。そしてそれは国家とて同じなのだ。
無論神もだ。それで韓国妹は言うのだった。
「だからではないニダか?」
「そうだね。幾ら何でも最初から知ってるなんてね」
「有り得ないニダよ」
「伊達に神様として長い間おられる訳じゃないってことだね」
「そうニダよ。人生は経験ニダよ」
韓国妹は国家、人間としての考えから述べていた。尚ここには香港とマカオ達もいる。
香港は自分の妹にだ。こう話した。
「大怪獣は中帝国には出ない的な?」
「だからこそ興味あるわよね」
「また機会があれば先生にも教えたい的な」
「先生可愛くないものには興味ないから駄目なんじゃないかしら」
香港の兄妹は中国の話をしていた。そしてだ。
マカオとその妹はだ。こんなことを話していた。
「じゃあ。日本帝国
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