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世界をめぐる、銀白の翼
第七章 C.D.の計略
魔法使いと魔法少女たち
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リングか何かの応酬である。
もはや二人の手の先は見えておらず、一メートルと少し離れただけの両者の間にはすさまじいほどの火花が散り爆ぜていた。



「いくよ、ほむら!!」

「ええ・・・何が何だかわからないけど、蒔風さんを助けましょう!!」

「ちがうよ、ほむらちゃん。逃げるんだよ」

「え?」

ダンッッ!!

「ちょっと!?」

「翼刀さんは蒔風さんが抑えているから、今のうちに!!」


ほむらの手を掴んで、翼刀と蒔風の脇を通って逃げ出すまどかたち。
脇を通って行ったというのに、翼刀はそれを見逃し蒔風の相手に専念をしていた。


走り去っていく彼女たちを見て、いいのか?と笑う蒔風。
対して、襲撃者はというと

「いいんだ。予定通りで」

そういって、もう少しこのやり取りに甘んじていた。



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「な、なんで翼刀さんが襲って・・・・」

「いいから走る!!やられちゃったらそれもわからないよ!!」

「ッ!!さやか!!」

「あれは・・・・まどか、マミさん、ほむらをよろしく!!」

「わかったわ!!」


とにかく走って逃げようというさやかと杏子。
しかし、彼女たちは魔法少女へと変身したかと思うと、残りの三人をビルの屋上へと放り投げてその先にいた女性へと武器を構えて突っ込んでいった。


そこにいたのは

「パニッシャー・・・・・」

「やぁあ!!」

「はぁああ!!」

「パンチッッ!!!」

ドォン!!!




「綺堂唯子!?」

「翼刀さんが、ってことは彼女も・・・・・」

「暁美さん、自分ひとりで行ける?」

「ええ・・・大丈夫よ」

上昇しながらその光景を目にし、そして屋上へと着地したほむらも二人と同じように変身する。

見ると、ビルから離れて土煙が上がっていく。
移動しながら戦っているようだ。


「な、何が何だか要領が・・・・・」

「いいのよ暁美さん」

「絶対に守ってあげるから。ね?」

「え、ええ・・・・」





「見つけたぜ。お嬢ちゃん」



そこに、新たな声がした。
屋上にはいない――――かと思われたが、扉の上の貯水タンク。その上に、一人の青年がいるではないか。

紙袋の中から、特にトッピングのないドーナツを取り出して頬張る彼は、まだ残っているそれを脇に置いてそこから飛び降りてきた。



「あなたは・・・・」

ここ最近、どこかで見た顔だ。
そう、確か・・・・彼は私たちとは系統は違うものの、魔法
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