第七章 C.D.の計略
魔法使いと魔法少女たち
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ドーナツ!!」
「えぇ!?わ、悪いよぉ・・・・」
ほむらが何かを考えようとすると、彼女たちの会話に押し流されてしまう。
相手は「EARTH」局長なのだし、疑うことはない。
ワルプルギスに対して一人で戦い、あれだけ持ちこたえた男なのだから。
気づくと、陽気に皆が笑っていた。
その笑顔に、なんだか自分もうれしくなって笑い始めてしまう。
そうしてどれだけ笑ったか
気づくと、自分たち以外の人が―――雑踏が、完全に消え去っていた。
ただ一人、立っていたのは
「翼刀・・・・さん?」
「逃げろ!!」
「え」
なにがなんだか、わからない。
それが暁美ほむらの率直な感想だった。
気づけば、杏子とマミによって襟を引かれる自分がいて、そして先ほど自分が立っていた場所へと突っ込んできた翼刀の拳を、蒔風が獅子を抜いて面で受けていたのだから。
「な、なんであの人がここに!?」
「いいのよ、暁美さん」
「心配すんな。あたしたちが守るから」
叫ぶほむらに、マミと杏子は安心しろ、大丈夫だと語り掛ける。
その言葉だけで、ほむらは安心し、安堵した。
対して、蒔風は翼刀を受け止めてから即座にはじき出していた。
翼刀には不動拳がある。鍔迫り合いや押し合いになっては、とてもではないが勝てる見込みはない。
「なるほど。反応がなくなったのはそういうことか」
「その口で物をしゃべんなバケモンが」
「おいおいバケモンは言い過ぎだろう?」
ギィ!!と火花が散る。
翼刀のこめかみへと、真横から一直線に突っ込んできたトンファー型の剣・天地陰陽の内一本が、ヴァルクヴェインによって防がれたのだ。
地面に落ちたそれを踏みつけて、翼刀がにらみを利かせてただつぶやいた。
「こういう真似しといて、よくも「自分はそうではありません」と言えたもんだ」
「はッ・・・・なかなかいいねッッ!!!」
飛び出していく蒔風。
同時に、翼刀の足元の剣が消え、蒔風の手に握られていた。
突き出されるそれを剣で受け、しかし蒔風は即座にそれを放して次の剣を抜き放ってきた。
再びそれを受ける翼刀だが、蒔風はまだ宙に残る「天」を打ち据えて翼刀を攻撃しようとしていたのである。
だが
「刃が多いのは、あんただけじゃない」
その宙の「天」には、ヴァルクヴェインの残した「刃」が当てられていたのだ。
それを見てにやりと笑い、蒔風が次々に剣を取出し、十五天帝すべてを用いて翼刀へと剣撃を繰り出していった。
それに対し、翼刀も防いでは刃を残してを繰り返し、それに対応していく。
まるでジャグ
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