暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第七章 C.D.の計略
魔法使いと魔法少女たち
[3/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
むらの丁寧語とか何それ・・・・・メガネが見えるようだ・・・・」


よろけ始めるさやかを支える杏子と、案じるまどか。
ほむらはすでにいじる体制に回っている。

こういう時、リアクションを少しオーバーに取るさやかではあるが、今回はそれを差し引いてもは本当に腹がすいているようだ。

家まで持ちそう?と割と本気で心配するまどかたち。


と、その背後から四人に声が掛けられた。



「あら、じゃあ家でケーキでも食べていくかしら?」


え?、と振り返る四人。
なんと、そこにいたのは見慣れた人物であった。

クルクルドリルの縦ロール。
全体的に黄色を基調とした私服。
なんとなくエレガントな立ち振る舞い。
そして何より、ほかの四人にはない(重要)大きな胸部。


そしてその隣にいる


「翼刀さん!!」

「どうしたんですか?」

「いつの間に来ていたの?」

鉄翼刀に、三人が詰め寄った。


「・・・・お帰り、マミ」

「佐倉さん。そういってくれるのはあなただけよ」

「まあな。一人ぼっちは、寂しいもんな」

「・・・・くすん」


と、そんなお約束をこなしてから、巴マミのマンションへと向かう一同。
その道中で、二人が急に見滝原へと来た経緯を聞いた。



「マミさん、来週に来るとか言ってませんでしたっけ?」

「ふふ。サプライズよ、サプライズ。それでいざ来てみれば、みーんな翼刀さんのほうに行っちゃうんだもの」

「「「ごめんなさい」」」

「もういいわよ。はぁ・・・いじられキャラってどうにも馴れないわね・・・・美樹さんを見習えばいいのかしら?」

「うわ、ひどいですよそれは」



「荷物って言っても、食器類とかたくさんあるのよ。とても一人で運ぶと、大変なのよねぇ」

「んで、俺が手伝いに来たってわけだ。トラック借りて」

「アリスさんに繋いでもらえばいいんじゃあ」

「ダメよ。ほかの人たちだって頑張って運んでるんですもの。私だけってわけにはいかないわ」

「マミは真面目だなぁ」

「融通が利かない、ともいうわね」



そういって、玄関の鍵を開けるマミ。
服の入っていたタンスなどはすでに運び出されており、残っているのは持ち出せていないティーセットや、持ち出せそうにない大きな家具ばかりだ。


「最低限のものは持ち出したからいいのだけれど、やっぱいないとしっくりこないのよねぇ、これ」

そういって撫でるのは、三角形のガラスのテーブルだ。
マミの部屋を象徴していると言ってもいいこのテーブルは、さすがに割れるのが怖くて持ち出せていなかったのだ。



「んじゃ、先にお茶会でもするのか?」

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ