第七章 C.D.の計略
魔法使いと魔法少女たち
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むらの丁寧語とか何それ・・・・・メガネが見えるようだ・・・・」
よろけ始めるさやかを支える杏子と、案じるまどか。
ほむらはすでにいじる体制に回っている。
こういう時、リアクションを少しオーバーに取るさやかではあるが、今回はそれを差し引いてもは本当に腹がすいているようだ。
家まで持ちそう?と割と本気で心配するまどかたち。
と、その背後から四人に声が掛けられた。
「あら、じゃあ家でケーキでも食べていくかしら?」
え?、と振り返る四人。
なんと、そこにいたのは見慣れた人物であった。
クルクルドリルの縦ロール。
全体的に黄色を基調とした私服。
なんとなくエレガントな立ち振る舞い。
そして何より、ほかの四人にはない(重要)大きな胸部。
そしてその隣にいる
「翼刀さん!!」
「どうしたんですか?」
「いつの間に来ていたの?」
鉄翼刀に、三人が詰め寄った。
「・・・・お帰り、マミ」
「佐倉さん。そういってくれるのはあなただけよ」
「まあな。一人ぼっちは、寂しいもんな」
「・・・・くすん」
と、そんなお約束をこなしてから、巴マミのマンションへと向かう一同。
その道中で、二人が急に見滝原へと来た経緯を聞いた。
「マミさん、来週に来るとか言ってませんでしたっけ?」
「ふふ。サプライズよ、サプライズ。それでいざ来てみれば、みーんな翼刀さんのほうに行っちゃうんだもの」
「「「ごめんなさい」」」
「もういいわよ。はぁ・・・いじられキャラってどうにも馴れないわね・・・・美樹さんを見習えばいいのかしら?」
「うわ、ひどいですよそれは」
「荷物って言っても、食器類とかたくさんあるのよ。とても一人で運ぶと、大変なのよねぇ」
「んで、俺が手伝いに来たってわけだ。トラック借りて」
「アリスさんに繋いでもらえばいいんじゃあ」
「ダメよ。ほかの人たちだって頑張って運んでるんですもの。私だけってわけにはいかないわ」
「マミは真面目だなぁ」
「融通が利かない、ともいうわね」
そういって、玄関の鍵を開けるマミ。
服の入っていたタンスなどはすでに運び出されており、残っているのは持ち出せていないティーセットや、持ち出せそうにない大きな家具ばかりだ。
「最低限のものは持ち出したからいいのだけれど、やっぱいないとしっくりこないのよねぇ、これ」
そういって撫でるのは、三角形のガラスのテーブルだ。
マミの部屋を象徴していると言ってもいいこのテーブルは、さすがに割れるのが怖くて持ち出せていなかったのだ。
「んじゃ、先にお茶会でもするのか?」
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