第七章 C.D.の計略
魔法使いと魔法少女たち
[2/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
じゃあもうあの部屋でお茶会はできないのかなぁ〜」
「そりゃぁ残念だねぇ」
「こらまて!!」
「でもま、マミにはマミの都合ってもんがあるのさ」
「逃げるな!!」
「あたしらが勝手にしょぼくれたって、仕方ないさねぇ」
「杏子ぉ!!」
「わーったって!!ほれ、喰うかい?」
「え、んごぅ!!」
逃げ続けながら、さらりと会話に入ってきた杏子。
そしてそれを追い続けるさやか。
一段落ついたところで、杏子が振り返ったらさやかがそんな声を上げて倒れた。
このありさまである。
どんなのかというと、急に杏子が差し出したポッキーに向かって、さやかの喉がズドンである。
「うわ、さやかちゃん大丈夫!?」
「だ、大丈夫・・・・」
「わ、ワリいさやか」
「急に突き出したら危ないでしょ!?」
「だから悪いって」
両手を合わせてすまんすまんと謝る杏子と、飛び掛かりそうなさやか。それを抑えるまどか。
と、そこでチャイムが鳴って、昼休みの終わりと、次の授業まであと五分出ることを告げた。
「さ、片付けていきましょうか」
「次なんだっけか」
「確か数学だったかな?」
「ちょ、待ってみんな!!私杏子追っかけって弁当全部食えて・・・・あれ、ない」
「ごちそうさん」
「こら杏子!!」
------------------------------------------------------------
「ぅ・・・・うぅ・・・・」
「悪かったって・・・」
「いやぁ・・・・あれはまずかったよさやかちゃん」
「そうね。女子として致命的だわ」
放課後
街を歩く彼女たちの会話を拾うと、そんな言葉から始まっていた。
あの後、腹を空かしたさやかは6時間目の化学の授業で盛大に腹の虫を鳴らしたのだ。
これには意識がもうろうとしていたさやかも目覚め、一瞬で顔を赤くしてから教科書にうずくまってしまった。
それから授業終了までの20分、さやかはついに動かなかった。
杏子がまた悪かった、と言っているのは、つまりはそういうことである。
「クラスの連中には説明しといたからよ・・・・」
「いや・・・もうそれはいいよ。そんなことがどうでもよくなるくらい、今はおなかが減ってしょうがない・・・」
「ダイエットしてた頃に比べれば大丈夫じゃないの?」
「あの時はお菓子とかを控えてたから食べるモノはしっかり食べてたから・・・・」
「たい焼きでも買うか?」
「うぅ〜ん・・・・でも買い食いはなぁ・・・・」
「私、そういうのいけないと思います」
「うぅ・・・ほ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ