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世界をめぐる、銀白の翼
第七章 C.D.の計略
3月/ホワイトデー
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え?でも俺昨日のうちに作って今冷やしてるだけなんですよね〜」

「え」

「見てください!!この力作を!!この冷蔵庫の中に入ってますから!!」


「冷蔵庫ってこれ?この倉庫みたいな大きさの?」

「あ、コート着ます?」バサ

ガチャ・・・


「・・・・何この飴細工」

「アギトです!!」

「みりゃわかる。何で等身大のアギトの飴細工作ってんだよ」

「ホワイトデーのお返しです!!」

「おかしくない?」

「プっ!!お、お菓子だけにですか?」

「うるさいよ」



「だって真奈ちゃん、アギトの紋章の形のチョコくれたんですよ?こっちもそれなりの物つくらないと」

「いや、それで等身大はおかしい」

「でも材料余っちゃったんで――――」

「お?そうだろ!?だから俺とそれを」


「見てください!!SDキャラでも作ってみました!!手乗りアギトですよ!!」

「・・・・アー、ソウデスカ」

「ちなみにこっちは・・・(ゴソゴソ)フレイム、ストーム、バーニング、シャイニング」コト、コト、コト・・・・

「すげぇ!?」

「あとトルネイダーも作りました!!」

「え、なにこれ。お前フィギュア作ってんの?飴細工作ってんの?」

「やだなぁ蒔風さん。これ、どう見ても飴じゃないですか!!飴細工に決まってるじゃないですか〜」

「わかった。そのドヤ顔やめろ。ムカつく」



「でもそれでも材料余っちゃっ」

「よしよし」

「―――ったんで、氷川さんもやってみてくださいってやったんですよ!!」

「結果はわかった」




『なんですか飴細工なんて!!こんなもの、食べてしまえば変わりありません!!』

「って言って、全身べとべとになって帰っていきましたね」

「髪の毛にまでついてたのか・・・・悲惨だな」

「ってことで材料もないですし、これがあるから俺はちょっと手伝えないですね〜」



「え、まだやるの?これ?」

「ええ。あとは細部にわたって削るんで」彫刻刀とかスチャ

「・・・・お前が作ってるのなんだっけ?」

「だから飴ですって!!あ、空からは降ってきませんよ?」ケラケラ

「俺が・・・・悪いんだろうなぁ・・・・」とぼとぼ


〜〜〜〜〜


「はぁ」

「どうだった?」

「無理。それに教わるのが怖い。翼刀は?」

「もう行った。あ、ラーメンのスープもらったからな」ダッシュ!!

「え?あ!!あの野郎中身だけきれいに残して本当にスープだけ飲みやがった!!」


ガツガツ

「だが追っている暇はない・・・・今は協力者を探さないと・・・・」



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