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ラブライブ!サンシャイン!! Diva of Aqua
輪舞
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 そのときメンバーには花丸、ルビィ、善子の三人が新たに加わっていた。

 バラード調の曲に合わせて、九人のメンバーはしっとりと優しく、だけどどこか力強く歌う。


 その次は『未熟DREAMER』。このとき、Aqoursはようやく今ステージに立つ九人のメンバーになった。

 どんな未来が待っているかは、誰も知らない。だけど、みんなとなら乗り越えることができる。そんな、未来への希望を歌った曲。

 この瞬間、夜絵は胸が熱くなっていくのを感じた。後日に待ちうける手術も、乗り越えられそうな気がする。

 ――みんながいるから。

 歌が、音楽が、まるで力となって体に流れ込んできているよう。歌が元気と勇気となり、水のように身体中に行き渡っていく。



 曲が終わり、次の曲が始まる。

『想いよひとつになれ』

 明日、夜絵は手術のため東京の病院へと移ることが決まっている。Aqoursのみんなと離れることになってしまうが、想いはひとつであると。そんな気分にさせられる。

 どこか遠く離れた場所にいたとしても、同じ明日を迎えるだろう。そう信じている。曲にはそんなメッセージが込められている。



 曲が終わると、メンバー達が一斉に一歩前へと踏み出した。そのなかで、リーダーの千歌が夜絵に語りかける。


「夜絵ちゃん! 次が、このライブの最後の曲です!」

「えぇー!? もう最後なのー!」

「文句言わないの、夜絵」


 最後の曲ということに不満を表した夜絵であったが、すぐさま梨子に咎められる。ステージが緊張感に包まれているのを見て、夜絵は口を噤む。



 大人しくなった夜絵を見て、千歌は切り出した。

「夜絵ちゃんの手術が成功するように」





 曜が。

「私達は願ってる」





 善子が。

「私達は光となり」





 花丸が。

「夜絵さんの未来を照らすずら」





 ルビィが。

「夜絵さん、頑張ルビィ!」





 ダイヤが。

「この曲は、私達から夜絵さんに贈る」





 鞠莉が。

「未来への切符」





 果南が。

「この場所で待ってるから」





 梨子が。

「戻ってきて、夜絵……!」








 Aqoursが。

『――MIRAI TICKET!』





 静かなイントロが流れ出し、最後の曲が始まった。


 徐々に壮大になっていく前奏は、まるでこれから広がっていく未来のよう。ステージ上の九人は、胸の前で祈るように手を合わせていた。その光景を夜絵
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