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ラブライブ!サンシャイン!! Diva of Aqua
異変
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しよっか」
「いやいや、いいよ! さっきのは冗談なんで気にしないでってば! むしろ私なんかに合わせずにいつも通りの練習で大丈夫だから!」
果南の提案を夜絵は両手を忙しなく動かして遠慮した。練習を軽くするという果南の提案は、今の練習でさえヘトヘトになっている夜絵を気遣ったものなのだが、夜絵はそのことに過剰に反応した。
どうやら夜絵は、自分に合わせて練習量を下げることに抵抗があるようだ。
果南が夜絵の立場であったら、夜絵と同じ反応を見せただろう。自分のせいでみんなに迷惑をかけるのは避けたいところだ。果南には夜絵の気持ちが理解できた。
「わかった……でも、本当に大丈夫?」
「大丈夫! これから体力もついてくるから楽勝だよ!
「じゃあ様子を見ながら、少しずつ練習増やしていくね」
「うん、お願いね!」
今度の提案には大きく頷いた夜絵であった。そこにはスクールアイドルを楽しもうという気概が見えて、果南は静かに微笑んだ。
「それじゃあ、そろそろ練習再開するよー! 次は歌の練習だからね!」
果南が休憩の終わりを告げる。それを聞いて、楽しげに雑談をしていたメンバー達がぞろぞろと集まってくる。
歌の練習は発生練習から始めて喉を温めていき、それから歌詞をなぞって歌っていく。
自分のパートを確認しながら、十人の歌声がハーモニーとなって屋上を支配する。
一曲通して歌い切ると、メンバー達はそれぞれ気づいたことを言っていく。そのなかで最初に声をあげたのは、比較的大人しい国木田花丸であった。
「やっぱり夜絵さん、とっても歌が上手ずら」
「そうだよね! ルビィ、夜絵さんの歌声好き!」
「えへへ、ありがとうね!」
夜絵の歌声を絶賛する花丸とルビィ。夜絵は照れながらも二人にお礼を言った。すると花丸の隣にいた善子が、肩を震わせながら怪しげなポーズを取り始めた。
「透き通るような歌声……まさに堕天使の
鎮魂歌
(
レクイエム
)
」
「善子ちゃん、絶対レクイエムの意味わかってないずら」
「うっさいずら丸! あと善子言うな!」
「二人は仲良いんだね。ヨハネちゃんもありがとう!」
「ヨハネのことをヨハネって呼んでくれる……本物の天使だわ……」
相変わらず中二病全開の善子に、花丸がツッコミを入れる。それを見ていたメンバー達に笑顔が生まれる。今までと変わらない日常がそこにはあった。
それは、夜絵が新たに加わっても変わらないものであった。
***
それから更に一週間、月日が経過した。少しずつ体力が付いてきたのか、夜絵は日に日に疲れた素振りを見せないようになってきた。
夜絵が練
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