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ラブライブ!サンシャイン!! Diva of Aqua
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る必要ないわね」
「うん、そうだね」
こうして各々が夜絵に自己紹介をした。そこで夜絵が感じたのは、皆少なからず梨子と似た部分を持っているということだった。
どこにでもいるような普通の少女達。だけど皆、自分を隠すことなく本音で接している。それは夜絵にとって、キラキラと輝いて見えた。
この人達と仲良くなれそうな気がする。仲良くなりたいと思った。自分が音ノ木坂で梨子と仲良くなれたように。そんな予感が夜絵にはあった。
「そうだ! ねぇ夜絵ちゃん、一緒にスクールアイドルやってみない?」
「ちょっ、千歌ちゃん!?」
夜絵をスクールアイドルに誘う千歌。どここらそんな突飛な発想が出てきたのか、理解が及ばず夜絵は驚きの声をあげた。
「一緒にやろうよ! 昨日聴いた夜絵ちゃんの歌、とっても素敵でキラキラしてた! それに夜絵ちゃんと一緒なら、もっと楽しくなると思うんだ!」
「いやいや! 私なんか――」
ブンブンと遠慮がちに手を振ったりしながら、夜絵は自分を見つめる九人の顔を見た。皆が一様に夜絵を歓迎するような表情をしている。
喜び、期待、慈愛。それらが入り混じった視線を向けられ、夜絵は下を向いて目を逸らした。
「ごめん千歌ちゃん。私には、どうしてもアイドルだけは出来ない深い理由があるの……」
「えっ」
「私ね、実は……」
夜絵の言葉を待つAqours。その雰囲気から断られるのは誰もが承知だった。だけど夜絵の言葉を待つ。アイドルができない理由というものが何なのか。
そして、夜絵が顔をあげた。
「――運動音痴なんだ」
ズサーッと、梨子以外のメンバーがお笑い芸人の如く盛大にずっこけた。深刻そうな表情で何を言い出すのかと思えば、運動音痴だと夜絵は言う。
夜絵はケラケラと声をあげて笑っていた。まるでイタズラに成功した子供のように、無邪気な表情をしている。
「夜絵、運動はからっきしダメなのよね。あれは本当に酷かった、アイドルなんてとてもじゃないけど出来ないわ」
「梨子は知ってるもんね、私がどれだけ運動音痴なのか」
「もちろん。アイドルとして歌う方は何の問題もないけど、ダンスの方が絶望的だと思うわ」
「だよねぇ」
夜絵と梨子が懐かしむように会話をする。そこに他のメンバーが入り込む余地はなく、メンバー達は黙ってその様子を見守るしかなかった。
「そういう訳で、私が入っても足引っ張っちゃうと思うから、遠慮しておくね」
「夜絵ちゃん……」
残念そうに千歌は肩を落としてポツリと呟く。そんな表情をされると、何だか悪いこ
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