おまけ 宴会
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ね」
飛鳥、瑞姫、えみはそれぞれ雑誌『月刊ラブライブ!』を見て感想を思い思いに述べる。
「穂乃果が言うにはこの雑誌に初代スクールアイドル――つまりLyraの事が書いてあるらしいの」
「へぇ、そうなの」
「興味あるわね」
「あ、店員さん赤ワイン1つ追加で」
「「「私も!」」」
「……赤ワイン4つ追加で」
話の途中でえみが赤ワインを注文すると息ピッタリに返す元Lyraの3人。時が経っても仲の良いその関係にえみは自然と頬が緩んでしまう。
程なくして赤ワインが運ばれてきて、輝穂たちはワインに口をつけながら会話を再開する。
「えーっと……どのページかしら」
「ここじゃない? 『ラブライブ発案者にインタビュー。明かされる秘話、初代スクールアイドルとは!?』って所」
「あ、本当だ。どれどれ〜」
輝穂は飛鳥に指摘されたページを開いてインタビュー記事を読み進めていく。
「あっ、ここ見て。私たちが言ってた『アイ、ラブ、ライブー!!』が元で『ラブライブ!』って大会名にしたんだって!」
「……なんだか感慨深いわね」
いつからかLyraはライブ終了時に『アイ、ラブ、ライブー!!』と叫ぶ事が習慣となっていた。その言葉が時間が経ち『ラブライブ!』という大会の起源となっている。彼女たちにとって喜ばしい事実だった。
そういえば。と瑞姫が何か思い出して言葉を口に出す。
「ラブライブと言えば、この前私の所にラブライブの運営から電話が来たんだけど……」
「私の所にも来たわよ。大会のオープニングにLyraとして出てくれないかって」
「本当迷惑な話よね……もちろん断っておいたわ」
「えーなんでよ。出ればいいじゃない」
それまで1人会話に入れなかったえみが、ここぞとばかりに会話に混ざってくる。
「嫌よ、恥ずかしいじゃない」
「それに、こんなおばさんのライブなんて誰も見たくないわよ」
「スクールアイドルの大会のオープニングで私たちが出るのはおかしいものね」
「えぇー、私は見たいなぁLyraのライブ」
瑞姫、輝穂、飛鳥の言葉を聞いて尚、えみはLyraのライブが見たいと言う。
「えみは当事者じゃないから気楽にそう言えるのよ」
「じゃあこの後、瑞姫の家に行って私だけに見せてよ。Lyraのライブ」
えみは笑いながらそう言う。輝穂、飛鳥、瑞姫の3人はお互いに顔を見合わせて、それぞれの考えを読み取る。
「まぁ、えみにだけなら」
「やりぃ! じゃあ瑞姫の家に行くわよ!」
一刻も早くLyraが歌って踊る姿を見たい。その一心でえみは居酒屋を出ようとする。
勘定を済ませ、4人は居酒屋を出てタクシーを拾い瑞姫の家に向
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