おまけ 宴会
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人生を歩みたい』と言い残し、伝説的な会見となった。
そんなえみも今では4児の母。長女の矢澤にこは穂乃果たちと同じμ'sのメンバーで、母親の代名詞であった『にっこにっこにー』を受け継いでいる。
「ごめんなさい。えっと空いてるのは……飛鳥の隣ね」
4人掛けの座敷席に輝穂は腰を下ろす。
「テルは生でいいのかしら?」
「うん。生でいいわよ」
座席にあるボタンを押して店員を呼ぶ。しばらくして店員がやって来た。
「生4つ。あと枝豆1つね」
えみが注文を伝えると店員は去っていった。
「あ、そうだ! ねえねえ聞いてよ。この間うちの穂乃果が“初代スクールアイドル”について聞いてきたのよ!」
「あ、それ私もことりに聞かれたわ」
「私も真姫に聞かれたわね」
「私もにこに聞かたわよ」
輝穂の言う初代スクールアイドル。それは輝穂、飛鳥、瑞姫の3人で結成されたLyraのことである。
「それで……みんな本当の事言ったの?」
恐る恐るといった様子で輝穂は尋ねる。
「私は言ってないわよ。ことりもアイドルをしているのに、昔自分がアイドルやってたなんて恥ずかしいじゃない」
「私も言ってないわ。だって恥ずかしいもの」
「あ、私は言っちゃった」
「「「えぇーっ!?」」」
えみのその言葉に他の3人は声を揃えて驚いた。テーブルに身を乗り出してえみに詰め寄っていくその表情には鬼気迫るものがある。
「ごめん今の嘘」
ペロッと舌を見せてえみは真実を明かす。その言葉に3人は露骨に安堵した。
「もう、心臓に悪いわよ」
「本当にね」
「少しからかってみたかっただけよ。悪かったわ」
「今のでもし病気になったら、その時はうちの病院にいらっしゃい。安くするわよ」
「瑞姫……助かるわ」
「その時はどうぞよろしくお願いします院長夫人」
「任せなさい」
話もひと段落ついた所に、店員が生ビールと枝豆を持ってやって来た。テーブルに持ってきたそれらを置いて、店員は去っていく。
「それじゃあ乾杯しましょうか」
輝穂の言葉に他の3人はジョッキを持つ。
「それじゃあ……乾杯っ!」
「「「「乾杯〜!!」」」」
*
「そういえばここに来る前、コンビニで買ってきた物があるのよ」
世間話に花を咲かせながら時間は経っていき、全員お酒が回って良い感じに気分が高揚してきた頃。輝穂はそう言って道中コンビニで購入した物を他の3人に見せた。
「なにこれ……雑誌?」
「月刊ラブライブ!って書いてあるわね」
「その雑誌、にこも買ってたわ
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