第十一話 決意
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んできた仲間との決別の言葉。綺麗な瑞姫の顔が、今は涙でぐちゃぐちゃになっていた。
「瑞姫……っ!」
たまらず、飛鳥が瑞姫に抱き着いた。飛鳥の温かさに包まれて、瑞姫はついに大声をあげて泣き出した。
「うぅっ……飛鳥、飛鳥ぁ」
子供のように泣きじゃくる瑞姫。抱きしめる飛鳥の目にも涙が浮かんでいた。
「瑞姫っ、私はっ、瑞姫の夢を応援するっ! 瑞姫ならっ、きっといいお医者さんになれるよっ!」
「飛鳥ぁ……っ、飛鳥っ」
「……そっか」
瑞姫と飛鳥の決意をしかりと受けとめたうえで、輝穂は小さく呟いた。
「ねえ、お参りして行かない?」
輝穂の提案に、飛鳥と瑞姫は頷いた。彼女たちは神社の境内に歩いていく。
賽銭を投げ入れて、2回の拍手ののちに深く一礼する。
輝穂は横目でチラッと飛鳥と瑞姫の様子を窺った。2人とも目を閉じて手を合わせ、それぞれの願いを胸の中で紡いでいるようだ。
飛鳥と瑞姫を見て、輝穂は願う。
みんなの願いが、叶いますように。
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