第九話 行路
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鳥の言葉に、えみは顔を紅潮させ照れる。
そんなえみを、輝穂と飛鳥は何も言わず、ただ微笑んで見つめていた。
ただ、瑞姫は。
「わ、私だけ真面目に答えてバカみたいじゃない。もう!」
自分の枕を手にとって、それを輝穂に投げつける。瑞姫の手から放たれた枕は、見事輝穂の顔面にヒットする。
「ごふっ」
顔に枕が当たった輝穂から変な声が出る。
輝穂はすぐさま枕を手にとり、瑞姫に向かって投げ返す。これが瑞姫の顔に当たった。
「ふふっ、えい!」
その様子を見ていた飛鳥が、突然えみに向かって枕を投げた。それがえみの顔に当たる。
「ごふっ。……あ〜す〜か〜」
やられたらやり返す。えみは飛鳥に枕を投げようと振りかぶった。すると、別方向から投げられた枕がえみに当たる。
見ると、輝穂がえみに向かって枕を投げ終えた後だった。
「あんたたち、覚悟しなさい!」
闇雲に枕を投げつけるえみ。
修学旅行の夜、枕投げが行われた。
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