第五話 七夕
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しら?」
「うん、いいよ!」
「よーし、それじゃあ今から飛鳥の家にレッツゴー!!」
それからLyraの3人は、学校が終わると飛鳥の家でそれぞれの作業を行った。
まず瑞姫が曲の全体像を完成させ、それを聴いて飛鳥は衣装づくりを始め、輝穂は振り付けを考え始めた。
休日は一日中飛鳥の家に入り浸って、時には泊まり込みで作業をした。
ときどきお互いの進捗を確認しながら、時には意見を出し合ったりして、それぞれ作業を進めていく。
やがて瑞姫が曲を完成させ、続いて飛鳥が衣装を完成させ、輝穂の考えた振り付けを曲に合わせて一通り踊る。
改善点を見つけては修正することの繰り返しで、完成度を高めていく。
七夕祭りが近づいたある日、輝穂たちは音ノ木坂学院内の掲示板にひとつのポスターを掲載した。
内容は七夕祭りでのライブの知らせ。
それを見たクラスメイトたちは、輝穂たちを取り囲んだ。
「七夕ライブ、絶対見に行くからね!」
「楽しみにしてるよー!」
「私も! 前回のライブ行けなかったから今回は見に行くよ!」
「中学の友達も誘って行くからね!」
「応援してるわよ、Lyra!」
彼女たちは色んな人に声をかけられて、期待された。その期待に応えようと輝穂たちはライブに向けて練習を重ねた。
「あんたたち、七夕の日にライブするんですって?」
廊下を3人で歩いていると、クラスメイトで現役アイドルの七夕えみに声をかけられた。
仕事で学校を休むことは多いえみだが、学校に来ると輝穂たちにアイドルのイロハを教えてくれた。
「うん。えみちゃんも見に来てね!」
「……気が向いたらね」
それだけ言ってえみは去って行った。
そしてついに、7月7日。
七夕祭りでのライブ当日を迎えた。
「うわ〜、人がいっぱいいるね」
あまりの人混みに、輝穂は感嘆の声をあげた。
「そうだね。これだけ多いとは思わなかったかな」
「これからこの人たちの前でライブをするのよね……」
まだうっすらと明るい時間に、輝穂たちは制服を着て露店が並んだ通りを歩いていた。
彼女たちがライブをするまでまだ時間があるので、今はこうして露店をまわって祭りを楽しんでいる。
「あ、リンゴ飴! ねえねえ飛鳥、瑞姫、一緒に食べようよ!」
ふと、輝穂がリンゴ飴の屋台を見つけた。
「ほんとだ。おいしそうだなぁ」
「そうね、私も食べてみたいわ」
「おじさーん、リンゴ飴みっつください!」
それぞれ代金を支払ってリンゴ飴を受け取る。輝穂はリンゴ飴にカブッとかぶりついた。
「ん〜、おい
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