暁 〜小説投稿サイト〜
ママライブ!
第一話 邂逅
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た曲がまだいくつかあるわ」
「ほんとっ!? 鷲見さん、弾いて弾いて!!」
「私も、鷲見さんの曲聴きたいなぁ」
「仕方ないわね。ほら織部さん、弾いてあげるから離れて」

 そう言うとシュンとしながらも瑞姫から離れる輝穂。子犬みたいな表情だな、と瑞姫はついつい思ってしまう。

「それじゃあ何曲か弾くからどれがいいか決めてちょうだい。まだ歌詞はないから歌うことはできないけど」

 そう前置きして、瑞姫はピアノの鍵盤に指をかけて演奏が始まる。



 放課後の音楽室には夕陽が射し込んでいて、鮮やかな茜色に包まれながらピアノの音ひとつひとつが、彼女たちだけの空間にメロディーを紡いでいく。




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