プロローグ
[3/4]
[1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
たちなのか気になりますね」
記事を読んだ海未は、どうしてかそんな思いを抱いた。
「そうね! 彼女たちのことを知ることで私たちのレベルアップになるかもしれないわ!!」
「にこちゃんの言う通りね」
向上心をもったにこの発言に、真姫も同意する。
「ていうか25〜6年前やったら、ちょうどうちらのお父さんお母さんの世代やし、聞いてみたら何か知ってるかもしらんで?」
「それだわ希!」
希がふとそんなことに思い至って言った。改めて考えてみるとたしかに希の言う通り、その時期はμ'sのメンバーの親がちょうど高校生ぐらいの時期だ。
「はいはーい、私聞いてみる! 他のみんなも聞いてみてね! もう気になってパンが食べれないよ〜」
「穂乃果、どうせあなたは解らなくてもパンは食べます」
元気よく手を挙げてそう言う穂乃果に対し、海未が冷静にそう指摘する。
「私も、気になってご飯食べれなくなるかも……」
「かよちんもきっとご飯食べるにゃ〜」
花陽は穂乃果の言うことを真に受けてしまったようだが、凛が同じようにツッコミを入れた。
「たっだ、い、まー……」
帰宅した穂乃果は元気よくただいまと言おうとするが、目の前の様子に言葉が尻すぼんだ。
「ですから、その話は以前お断りしたはずです! 仕事もあるのでお引き受けできません。失礼します!!」
そこには、電話口に対していつになく怒っている母親の姿。
「まったくもう……」
ドッと疲れたという態度で穂乃果の母はイスに深く腰掛けた。
「どうしたのお母さん?」
「穂乃果!? おかえりなさい。なんでもないのよ、間違い電話だったみたい」
穂乃果が気遣って声をかけると、母はそこでようやく穂乃果が帰って来たことに気づいた。
「そう? あっ、そうだお母さん!」
「なに? お小遣いならこの前あげたでしょ」
「そんなんじゃないってば、もう。え〜っと、何だっけ?」
「しっかりしてよね。雪穂はしっかりしてるのに」
出来のいい雪穂に対しどこか抜けているところのある穂乃果を心配しつつ、母は売り物でもある『ほむまん』をひとつ頬張った。
「穂乃果もしっかりしてるよ〜、μ'sではリーダーなんだからっ! あ、思い出した。ねえねえお母さん、初代スクールアイドルって知ってる?」
訊きたかったことを思い出した穂乃果の問いに、母は食べていたほむまんを喉に詰まらせた。
「ゲホッ、ゲホッ!」
「お母さん大丈夫!?もうしっかりしてよね、店番中にほむまん食べちゃダメだよ」
「そ、そうね。それで、なんだっけ?」
穂乃果に指摘されたことは気にせず、母はもう一度穂乃果に言うよう促した。
「だから、初代スクールア
[1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ