~prelude~
~the skill of ancestress~
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いちゃんなんて、どこ吹く風だ。
なんだ……この家族……色々すごいな。
「どうぞ、座りな」
おばあちゃん−遠山セツさんに案内されて、来ましたるは応接間。そこには、さっき吹っ飛ばされたおじいちゃん−遠山鐡さんもいる。
「お食べ」
おばあちゃんが豆菓子をくれる。……そしてどこかに行ってしまった。
と、くれた豆菓子を食べつつ鐵さん(以下おじいちゃんと呼称)が聞いてくる。
「昨夜キンジから電話があっての。お主が儂に会いたいと聞いたのじゃが……名の用でじゃ?」
「あー……実は昨日の今朝、チャリジャックに遇いまして……その時は何とか切り抜けられたのですが。今後このようなことがあっても対抗出来るように、元軍人のキンジのおじいちゃんに……修行というか……稽古をつけてもらいたいと思いまして」
続けてキンジが、
「じいちゃん。彩斗には俺たちとHSSと同じ能力がある。乗能力者だよ、神経系の」
「ふむ……」
おじいちゃんの顔が急に真剣になる。そして、
「まさか遠山家以外にも『返對』する者がいたとはの。初代遠山金四郎から此処に至るまでに何があったのかは知らんが……。よもやお主は遠山家にとっての最後の人間となるじゃろう」
遠山家にとっての最後の人間……?
「兄、金一も死んだ。父、金叉も殉職した。……この2人はどちらも返對できた輩じゃ。この2人が死んだとなっては、遠山家の後継ぎは…キンジ。もしくは、直系ではなくなるが彩斗、お主となろうぞ」
なんかすごい深刻な話になってる……?
「分かった。もしもの時の為じゃ。お主に遠山家秘伝の技を、儂が直々に教える。キンジ、お前もじゃ。教えてやろう。そうと決まれば、庭へ出るぞい」
こくり。
....................
「先ずは彩斗、返對してみい。キンジもじゃ」
と言われ、βエンドルフィンを分泌させる。..................…
もう少し..............................なれた。ESSに。
キンジは……性的興奮だったか?どうやってんだろ。
しばらくすると、ピリッ… 空気が変わってくる。今までにない緊張感、圧迫感だな。これは。
「なったか…早速説明する。
『呼蕩』
異性の声で相手の名前を繰り返し、耳元に甘く優しく囁き、催眠術のように言うことを聞かせる。
『啄木』
答えづらい質問を繰り返し、相手の羞恥心をあおり答えさせない手法。
『猾経』
脳内領域の引き出しを開けられるように『鍵』を量産し、後に思い出せるようにする記憶定着術。
『絶牢』
全身を回転扉のように使い、相手の攻撃力をその
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