~prelude~
~the skill of ancestress~
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「キンジ。まさかお前の実家の隣が、俺の実家だとは思いもしなかったよ……」
「え…、そうなのか!?」
「ん。表札見てみな」
と言って、キンジの実家の1個奥の家−家の実家だ。の表札を指差す。
「ほんとだ……全く気にしてなかった……!」
「まあ、今はお前の実家にお邪魔するがな」
−ガラララッ。
中からキンジのおじいちゃんらしき人が出てきた。
「……ただいま」
と、キンジが言う。そしておじいちゃんが、
「ん、よく帰った」
とだけ言う。俺も挨拶するか。
「どうも、こんにちは」
「んー?これはキンジの友達か?」
「うん。武偵中からの友達」
「そうか。ところでお主、名は何と言うんじゃ?」
「如月彩斗です。あ、ちなみに。実家がお宅の右隣なんです。」
「…やはりか。お宅のじいさんとたまに話をするんじゃが、武偵高に通ってる孫がいると聞いてな。お前さんのことじゃったか。....ところで、このような別嬪さんに興味はあるか?」
−と、和服の袂から明らかにR18系の写真を出してくる。
「うーん…アハハ..........」
俺が苦笑いをしていると、
「あらキンジ、お帰り。その子は友達かい?」
−ゴスッッッ!!!
いつの間にか現れた、キンジのおばあちゃん、だろう。
が、喋りながらのベリーショートパンチを叩き込んだ。
「ほぉぷっ!」とかワケわからない声を上げながら、おじいちゃんが向かいのブロック塀まで吹っ飛ばされる。
「秋水..........!」
しゅうすい?なんだそれ。
「…秋水って何だ?」
小声で言う。
「遠山家の奥義の一つだよ。衝撃の力−撃力とは、実践上、激突する物の重さと速度によって違うんだが……
この秋水では、余すことなく全体重を乗せる。そうすると、ベリーショートパンチ。つまりほとんど動かなくても甚大な撃力が生じるんだ」
「……似たような技が中国武術の寸勁って名前であったな」
「ああ。要はパンチに見えて、最も技術化された体当たりだ。昔−俺の兄さんが解説してくれたところによると..........」
−8グラムしかない9mmパラベラム弾が大きな衝撃を生むのは、速度がひたすら速いから。軽いが、速い。
秋水はその逆。重いが、遅い。おばあちゃんの体重だって40kgはある。弾丸の約5000倍だよ。それが拳に一転集中するなら、速度なんか少しでいい。
..........だそうだ。今度やってみよう。ESSになった時。
「…そんなことを俺に教えていいのか?秘伝の奥義だろう?」
「あっ..........」
「おいでキンジ。彩斗君もお入り」
吹っ飛ばされたおじ
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